「ある男」のメイキング写真到着、妻夫木聡「作品が人生の道標になれば幸せです」

「ある男」のメイキング写真が到着した。

平野啓一郎の同名小説を石川慶が映像化した本作。弁護士の城戸章良が、他人として生きた“ある男”へ複雑な思いを募らせていくさまが描かれる。

城戸を演じた妻夫木聡は、役作りのために裁判の傍聴や弁護士への取材を行った。映画について「人生に正解はない。かといって間違いもない。どんな答えであってもいいと思う。だから恐れずに向き合って欲しい。観てくださった方にとって、この作品が人生の道標のような存在になるのであれば僕は幸せです」とコメントしている。

城戸に死んだ夫の身元調査を依頼する谷口里枝に扮したのは安藤サクラ。彼女は幼い子供を病気で失う母親役として、医学書や闘病記を読み込んで撮影に臨んだ。また、里枝の夫で大祐と名乗っていたある男役の窪田正孝は、林業のシーンを「初めて木を切る体験をした時、自分の喉元を切るような感覚になり、植物から命の重さを感じさせられた気がした」と回想している。

向井康介が脚本を担当した「ある男」は11月18日より全国でロードショー。