謎のピンクの雲が蔓延した世界を描く「
触れると10秒で死に至る毒性を持ったピンクの雲が突如として発生し、一歩も外に出られなくなった人々の姿を描いた本作。一夜の関係をともにしたジョヴァナとヤーゴは、見知らぬ他人同士だったが、窓を閉め切り高層アパートでのロックダウン生活に入る。しかし、ピンクの雲は月日が流れても消えることはなく、ジョヴァナは父親になることを望むヤーゴの子供を生む。パンデミック以前の生活を知らない男の子リノや父となったヤーゴは新しい生活に適応するが、ジョヴァナに生じた歪みは次第に大きくなっていく。
映画はブラジルの新鋭
奇しくも現実と重なってしまったことについて「パンデミックの期間に味わったさまざまな感情を振り返る機会になると思っています。その一方で、ウイルスやパンデミックが話題になるずっと前に脚本を書いたことを念頭に観てもらうと、この映画はメタファーや多義性に満ちており、いろんな感情を喚起するはずです。今回、誰もがロックダウンの体験をしたことで、1人ひとりがこの映画に対して異なる思いを抱くと思います。『ピンク・クラウド』は選択、欲望、自由についての映画です」と語っている。
ヘナタ・ジ・レリスの映画作品
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ビニールタッキー @vinyl_tackey
『ピンク・クラウド』、毒性のピンクの雲で人がバタバタ死ぬ系の映画かと思ったら閉鎖空間で年月を重ね続ける人間の感情の動きを捉える映画っぽい。それはそれで怖いな… https://t.co/5Haifx1f5C