小説家の
キャリアを通じて繰り返し映画に言及し、小説やエッセイなどで話題に挙げることの多い村上。早稲田大学在学時に頻繁に演劇博物館を訪れ、まだ観たことのない映画のシナリオを読んだ経験は、のちの小説家としての創作活動に大きな影響を与えたことも作家本人が認めている。
本展では、村上がかつて通っていた映画館や学生時代に読んでいたシナリオ、エッセイや小説に登場する映画、そして村上原作の映画作品などにまつわる数多くの資料を展示。「映画館の記憶」「映画との旅」「小説のなかの映画」「アメリカ文学と映画」「映像化される村上ワールド」という全5章構成で村上と映画の関わりをたどっていく。村上原作で海外の俳優が多数出演する多言語映画となった「
早稲田大学演劇博物館は、展示の趣旨を「村上がこれまで見てきた映画をまるで旅の軌跡を辿るかのように振り返る構成となっています。そのような<映画の旅>を通して、村上文学が喚起するイメージの豊かさを改めて発見していただければ幸いです」とつづっている。会期は2023年1月22日まで。入館は無料となる。
10月13日には公式図録がフィルムアート社より刊行。村上による書き下ろしエッセイ「自分自身のための映画」のほか、多数の論考が収録された。インタビューには村上の短編「納屋を焼く」を「
村上春樹 映画の旅
2022年10月1日(土)~2023年1月22日(日) 東京都 早稲田大学演劇博物館
開館時間 10:00~17:00(火・金曜日は19:00まで)
イ・チャンドンの映画作品
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