第35回TIFFのコンペ審査委員長はジュリー・テイモア、青山真治の特集開催

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第35回東京国際映画祭(TIFF)コンペティション部門の審査委員長がジュリー・テイモアであることが明らかに。主要企画も発表された。

ジュリー・テイモア(Marco Grob)

ジュリー・テイモア(Marco Grob)

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舞台「ライオンキング」の演出や、映画「フリーダ」「グロリアス 世界を動かした女たち」などを手がけたことで知られるテイモア。彼女は「映画館で作品にひたってください。そこは、私たちがまったく知らないこと、知っていると思っていること、個人的に経験したことの境界をともに越えさせてくれる宮殿です」と述べ、「第35回東京国際映画祭のコンペティション部門国際審査委員長として来日できることを、とても光栄に思います」とコメントしている。そのほかの審査員は後日発表される予定だ。

黒澤明

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また世界の映画界に貢献した映画人、映画界の未来を託していきたい映画人に贈られる黒澤明賞の実施が発表に。過去にはスティーヴン・スピルバーグ、山田洋次、ホウ・シャオシェンなどが受賞しており、今回は山田、仲代達矢原田美枝子川本三郎、東京国際映画祭プログラミング・ディレクターの市山尚三が選考委員を務める。同賞にあわせて「黒澤明の愛した映画」と銘打ち、「フィツカラルド」「ミツバチのささやき」なども上映予定だ。

ツァイ・ミンリャン(Photo by Claude Wang)

ツァイ・ミンリャン(Photo by Claude Wang)[拡大]

さらに監督デビュー30周年を迎えるツァイ・ミンリャンの特集上映を台北駐日経済文化代表処台湾文化センターおよび東京フィルメックスと共催。東京国際映画祭では「青春神話」「楽日」や日本未公開の短編、東京フィルメックスでは「西瓜」「ヴィサージュ」などを上映する。両映画祭にとって初の共催企画だ。

青山真治(撮影 / 池田正之)

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そしてこの1年の日本映画を対象に特に海外に紹介されるべき日本映画という観点から選考された作品を上映するNippon Cinema Now部門では、2022年3月に死去した青山真治を追悼し、監督作「EUREKA(ユリイカ)」「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」を英語字幕付きで上映する。

「台風クラブ」 (c)ディレクターズカンパニー

「台風クラブ」 (c)ディレクターズカンパニー[拡大]

加えて東京国際映画祭と国立映画アーカイブが共催する特集「長谷川和彦とディレクターズ・カンパニー」も実施に。1982年に長谷川和彦の呼びかけによって設立され、個性的な作品を世に送り出したディレクターズ・カンパニーの作品が35mmフィルムでスクリーンにかけられる。東京国際映画祭の日本映画クラシックス部門にて「台風クラブ」「光る女」「DOOR」「地獄の警備員」のデジタルリマスター版を上映する予定だ。

また「ゼロから世界を創る」を今年のテーマに掲げるジャパニーズアニメーション部門では、「アニメーションで世界を創る」と銘打ち「雨を告げる漂流団地」「夏へのトンネル、さよならの出口」「ぼくらのよあけ」の3作品をラインナップ。レトロスペクティブ「アニメと東京」ではアニメが“東京という世界”をいかに描いたかに注目し4作品を上映する。

ジュリー・テイモア コメント

芸術は私たちを混沌の中から導き出し、道を切り開く道標です。暗い劇場の中、目の前で明滅する映像は、私たちを深く引き込み、孤立した単一の自己存在から引き離します。映画館で作品にひたってください。そこは、私たちがまったく知らないこと、知っていると思っていること、個人的に経験したことの境界をともに越えさせてくれる宮殿です。他人の人生や愛に没入して、鼓舞され、苦悶させられてください。第35回東京国際映画祭のコンペティション部門国際審査委員長として来日できることを、とても光栄に思います。

安藤裕康(東京国際映画祭チェアマン)コメント

ジュリー・テイモアさんは、ミュージカルの演出だけでなく、多くの優れた映画を監督しています。特に、若い頃に日本で人形浄瑠璃を学び、それを自分の作品に活かすなど、日本との関係も深い。また、彼女は黒澤明の大ファンでもあり、黒澤明賞復活の年にふさわしい審査委員長でしょう。

第35回東京国際映画祭

2022年10月24日(月)~11月2日(水)東京都 日比谷・有楽町・丸の内・銀座エリアの各映画館やホールなど

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東京国際映画祭
この1年の日本映画を対象に特に海外に紹介されるべき日本映画という観点から選考された作品を上映するNippon Cinema Now部門では、2022年3月に死去した青山真治を追悼し、監督作「EUREKA(ユリイカ)」「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」を英語字幕付きで上映する。 https://t.co/0WFWC0S056

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