空族・
「サウダーヂ」「バンコクナイツ」「典座 -TENZO-」などで知られる映像制作集団・空族。2007年公開の「国道20号線」は、パチンコ店と消費者金融のATMが隣り合う国道沿いの郊外を舞台とした青春群像劇だ。このたび16mmフィルムを2Kスキャンし、5.1chに整音して生まれ変わったデジタルリマスター版としてスクリーンにかけられる。
本特集では、空族が影響を受けた“ロードサイド映画”もあわせて上映。
空族の富田と
空族(富田克也・相澤虎之助)コメント
2007年に公開された「国道20号線」は16ミリフィルムで撮影されたが、資金の問題もあり当時のデジタル技術で変換後、完成され、これまでの15年間上映を続けてきた。しかしその間も16ミリフィルムの美しさを諦めきれなかった。そこで今回、全ての16ミリネガを2Kデジタルリマスター、音声も現在の技術によって全て一新。制作した私たち自身、これが同じ映画かと見まがい、ようやく「国道20号線」が完成したのだと確信できた。
そして15年の時を経て、“完成”した「国道20号線」を再見すると、当時、空族が影響を受けていた作品がいくつか思い浮かんでくる。これら三作品の舞台は国は違えど、いずれもロードサイドの青春を描いている。
「青の稲妻」は発展しつつある中国の地方に生きる行き場の無い若者たちを描き「PNDC エル・パトレイロ」はメキシコとアメリカンドリームはドラッグの一本道で繋がっていることを教えてくれた。「“BLOW THE NIGHT!”夜をぶっとばせ」は「国道20号線」とまさに地続きだ。
ロードサイドから世界へ。道は常に繋がっている。
ロードサイド・フィルム・フィスティバル<選べ、失え、行け!2022>
2022年10月15日(土)~28日(金)東京都 K's cinema
<上映作品>
「国道20号線」デジタルリマスター版
「“BLOW THE NIGHT!”夜をぶっとばせ」
「PNDC エル・パトレイロ」
「青の稲妻」
富田克也の映画作品
リンク
磯田勉 @isopie_
空族「国道20号線」デジタルリマスター版など“ロードサイド映画”の特集上映 https://t.co/Uh6B87o8HS
K's cinema 10/15(土)―28(金)
冨田克也『国道20号線』
曽根中生『“BLOW THE NIGHT!” 夜をぶっとばせ』
アレックス・コックス『PNDC エル・パトレイロ』
ジャ・ジャンクー『青の稲妻』