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深町秋生の小説をもとにした本作では、トラウマを抱え正義も感情も捨てた元警察官・兼高が、制御不能なサイコボーイ・室岡とともに関東最大のヤクザ組織・東鞘会に潜入捜査するさまが描かれる。岡田が兼高、坂口が室岡を演じ、MIYAVIが東鞘会のトップ・十朱、金田と吉原が東鞘会メンバーの三神と熊沢にそれぞれ扮した。
岡田がまず「さっき金田さんが、壇上でのキャラをどうしたらいいか聞いてきて。結局彼は役柄のままここに来たそうなので、このあとのコメントが楽しみです」と口火を切ると、金田は“三神らしい”ポーズで「株とかやってる?」と会場へ語りかけ笑いを誘う。現場について尋ねられた岡田は「潜入した先で男同士の絆が生まれるので複雑でした。(潜入捜査だと)バレないように演じなければならなかったので」と述べ、「ファーストテイクが養鶏場だったんですが、本物の養鶏場でたくさんフンがあったんです。それを想定してなかったので、相手を絞めて転がるというアクションを付けてしまって……。衣装はタンクトップでしたし、初めて自分で付けた振りを変えようかなと思いました(笑)。この技にするんじゃなかったと思いましたが、覚悟を決めてやりましたよ」と苦笑いで回想した。
坂口は自身の役を「純粋な子」と説明し、「普通だったらチョイスしないことを、室岡は簡単に乗り越えられる。彼の行動を見ていて『なんでそういうチョイスができるんだろう?』と思うんですが、根源にある純粋さから来てるんだろうなと」と続ける。MIYAVIは「十朱は同じような匂いを持った兼高と出会って、ある意味惹かれ、どんどん変わっていく。彼に対して愛、興味があるんです。そこをどう表現できるか意識していました」とコメント。またMIYAVIが「十朱は終始ゴム手袋をしているので、ずっと蒸れてました」と笑うと、岡田は「現場で初めて声を掛けてくれたときの言葉が『見て、蒸れ蒸れ』でした」と和やかなやりとりを明かした。
金田は「僕の中のインテリを総動員させていただきました」と役作りについて述べ、「初日は岡田さん、坂口さん、僕で一緒だったんですが2人と対峙するのが怖くて。(所属している)吉本は俳優部と芸人部で別のマネージャーがいまして、その日は2人来ていたんです。現場へ行ったら主役である岡田さんのマネージャーが1人、坂口さんのマネージャーも1人で、僕だけが2人も連れていて」と少々気まずかったというクランクインを振り返る。
さらに金田は「闇堕ちした役のときの岡田さんって超怖いんですよ。普通の人は目が合ったら気を失ってしまうと思う」とも。対する岡田が「あるシーンでは、僕が触ってもいないのに金田さんが飛んでいった」と言うと、金田は「岡田さんは武術がすごいんで。岡田さんの目がカッと開いたとき、気が付いたら5mくらい飛んでました。“覇王色”の覇気で、ロッカーにドーン!と。そうしたら午前中が終わっていて」と驚きのエピソードを披露した。
それを聞いた吉原は「金田さんとは『燃えよ剣』でも一緒だったんですが、そのときに彼が『殺陣があるので緊張します』と話していて、次の日に会ったらけがをされていて。でも今回は『そんなに(相手と)絡まないんで大丈夫です』と言っていたのに、次に会ったらまたけがをしてました」とコメント。岡田と吉原が「金田くんはすぐにけがをする」「金田さんはけがを自慢してくる」と口々に言うと、金田は「これは坂口さんにやられた、思い出の、宝の傷だと話してました」と楽しそうな表情を浮かべた。
またMIYAVIは、岡田と坂口が仲良く筋トレしていたことについて「いいなと思った」とぽつり。「3人でやればよかったね!」と話した岡田は「坂口くんとは2人で組んで行うトレーニングをしていたので、『そんなもんかー! もっとくれよー!』と言い合っていました」と当時の雰囲気をポーズで再現した。なお坂口は本作と並行して他作品にも参加しており、筋トレで首が太くなりすぎたため、他作品の衣装を1サイズ上げることになったという。吉原が「坂口くんがほかの作品やってるって知らなかったんですよ。あっちはめちゃくちゃピュアなキャラクターで……」とその振り幅に驚嘆していると、岡田は「たぶん当時の坂口くんは精神が崩壊していたんじゃないかな」と冗談を飛ばして笑いを起こした。
「ヘルドッグス」は9月16日より全国でロードショー。
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