レズビアン主義で告発された実在の修道女描く「ベネデッタ」2月公開

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「氷の微笑」「エル ELLE」などで知られるポール・ヴァーホーヴェンの新作「ベネデッタ」が、2023年2月17日より東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開される。

「ベネデッタ」

「ベネデッタ」

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本作は17世紀にレズビアン主義で告発された実在の修道女ベネデッタ・カルリーニの姿を描く伝記映画。ベネデッタは幼い頃から聖母マリアやキリストのビジョンを見続け、聖痕が浮かび上がりイエスの花嫁になったと報告した女性だ。民衆の支持を得て修道院長に就任しながら告発された女性の人生を、ヴァーホーヴェンはR18+指定の過激なサスペンスとして描いた。

物語の舞台は、現在のイタリア・トスカーナ地方に位置する17世紀のペシア。6歳で修道院に入り純粋無垢なまま成人したベネデッタは、ある日修道院に逃げ込んできた若い女性バルトロメアを助け、彼女との秘密の関係を深めていく。そして聖痕を受け新しい修道院長に就任したベネデッタは聖女と崇められるが、彼女に疑惑と嫉妬の目を向けた修道女の身に悲劇が起こる。さらにペストの流行、ベネデッタを糾弾する教皇大使の来訪が重なり、町全体に混乱が降りかかろうとしていた。

ベネデッタ役で主演を務めたのは「おとなの恋の測り方」「エル ELLE」のヴィルジニー・エフィラ。「Journey from Greece(英題)」のダフネ・パタキアがバルトロメアを演じたほか、「さざなみ」のシャーロット・ランプリング、「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」のランベール・ウィルソン、「神々と男たち」のオリヴィエ・ラブルダンが出演した。

原案となったのは、ベネデッタの裁判記録をもとに再構成されたノンフィクション「ルネサンス修道女物語―聖と性のミクロストリア」。彼女の物語に惹かれた理由を、ヴァーホーヴェンは「17世紀初めにレズビアンの裁判があったこと、裁判の記録や本書のセクシュアリティの描写がとても詳細なことにも感銘を受けた。女は男に性的喜びを与え、子供を産むだけの存在とみなされていた時代にもかかわらず、ベネデッタは手段はどうあれ、完全に男が支配する社会で、才能、幻視、狂言、嘘、創造性で登り詰め、本物の権力を手にした女性だった」と明かす。さらに「私の映画の多くは女性が中心にいる。つまり、ベネデッタは『氷の微笑』『ショーガール』『ブラックブック』『エル ELLE』のヒロインたちの親戚」と語っている。

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(c)2020 SBS PRODUCTIONS - PATHÉ FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - FRANCE 3 CINÉMA

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マサ・ッそ凸 @masassoDECO

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