会田誠も推薦、石垣島の限界集落で生活する一家追った「丸木舟とUFO」公開

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沖縄・石垣島に移住した吉田夫婦を追ったドキュメンタリー「丸木舟とUFO」が9月24日より東京・ポレポレ東中野で公開される。

「丸木舟とUFO」ビジュアル

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「丸木舟とUFO」

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吉田夫婦が移住したのは、石垣島の北部に位置し、高齢化・過疎化が進む久宇良集落。人や仕事の少ない久宇良で生活するために転職を繰り返した夫の友厚さんは、36歳で船大工の職と出会う。金属を使わず複数の木材をはぎ合わせる“本ハギ”という特殊な技法で作る木船(サバニ)の船大工となった友厚さん。本作では失われつつある木船作りの技術を継承し、やがて地域社会の人々と家族のような関係を築く吉田一家の生活が切り取られていく。

「丸木舟とUFO」

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監督を務めたのは、「僕らのカヌーができるまで」「縄文号とパクール号の航海」の水本博之。吉田一家のほか、地域住民に“空を見上げる”というローカルブームを巻き起こした“UFOおじさん”も登場する。

「丸木舟とUFO」

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美術家の会田誠は「日本の端っこの島の話だけど、案外日本のド真ん中の話だった。主役はちょっと極端なところはあるけど、ある意味よくいる元ヤン夫婦で、だからこそ日本の未来にわずかな光明が感じられた」とコメント。「東京干潟」「蟹の惑星」で知られるドキュメンタリー監督の村上浩康は「島民たちが見上げる謎の光は、かつて島に暮らした先人の魂の灯火だ。過疎の島で生きぬく決意をした者たちを、天空から見守る光。奇跡のような瞬間を映画は平然と描いてみせる。あの丸木舟は、水平線で溶け合う夜空に漕ぎ出し、いつか光と交歓するだろう」と推薦している。

ポレポレ東中野では公開初日から9月26日にかけて連日トークイベントや舞台挨拶を開催。友厚さんと監督の水本が登壇する。

原康司(「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」丸木舟キャプテン) コメント

石垣島の小さな集落に移住した家族が、その地の民衆文化を受け継ぎ紡いでゆく。その姿は淡々として風のように軽やかだ。「きのふね」。過去をたどる船大工の技術と思想は、未来へと続くわたしたちの道しるべとなるのかもしれない。

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ポレポレ東中野 @Pole2_theater

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