本作は、市役所の“おみおくり係”で働くちょっと迷惑な男・牧本壮が、身寄りなく亡くなった人を独自のルールに従って弔うヒューマンドラマ。阿部が牧本を演じた。
阿部は「舞妓Haaaan!!!」「謝罪の王様」などに続いてタッグを組んだ水田の演出を「いつも、すごく作り上げてきてくれるんです。“こういうときはこういう心情だからこういうお芝居になります”って。もう完全に信頼しています。仕事がすごく丁寧なんですよね」と称賛する。
水田の特徴である長回しの撮影について、阿部は「水田さんは舞台の演出もする方で、僕を含め舞台をやっている役者もいっぱい出ているから、細かくカットを割らないほうがいいこともあるってことを、わかってらっしゃるんだと思います」と分析。現場では、阿部が珍しくNGを連発し苦笑いを浮かべた際、水田が「昨夜、何食べたんですか?」とツッコミを入れて緊張をほぐす一幕もあったという。
疎遠になった父の葬儀に参列するよう牧本から迫られる津森塔子を演じた満島は、水田組の様子を「役者というものを愛して面白がってくれる組で、役者さんたちもまたスタッフそれぞれのことをリスペクトしていて、そんな姿がシンプルにあるチームだから気持ちがいいのだと思います」と述懐。さらに「準備から何から、美しく仕事をする方。ひとりでも不安があると、僕に何ができるかなって、誠実に想いを張り巡らせたり、時におもしろ演出をぶっ込んでくるところも好きです。そして思ったことを話しやすい監督です」と水田を絶賛した。
自身の演技にしこりが残った満島がその旨を伝えたとき、水田が「わかった。真摯に受け止めるし、僕の中ではOKなんだけど、現場ではテンションが上がって冷静に見えてないこともあるかもしれない。編集のときにきちんと見るので心配しないでください」と答えたことも。満島は「やっぱりエレガント、そして本当にジェントルマンな監督さんです」と改めて水田の魅力を総括した。
「アイ・アム まきもと」は9月30日より全国でロードショー。
たままゆ△▽△🍈🍞🚛 @abesadawo1970
「アイ・アム まきもと」阿部サダヲ、満島ひかりが信頼寄せる水田伸生の魅力(コメントあり) https://t.co/xJiINJfvPT