ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2021でグランプリを受賞した「PARALLEL」より、本編映像の一部が解禁。あわせて応援コメントが到着した。
YouTubeで公開された映像には、田中が監督を務めた劇中オリジナルアニメ「人造魔法少女カイニ」のオープニングにあわせて踊る殺人鬼の様子が収められている。
映画評論家・デザイナーの
「PARALLEL」は、東京・テアトル新宿で開催される「田辺・弁慶映画祭セレクション2022」内で9月25日から29日に公開。なお本作のクラウドファンディングがMotionGalleryで展開中だ。
高橋ヨシキ(映画評論家・デザイナー)コメント
この映画には「いま、ここ」のギリギリが写し取られている。自分たちが暮らす「いま、ここ」の現実はそこまで殺人的で窒息的だ。だからアニメの世界へと越境を試みることは自然の成り行きとも言える。エロスとタナトスの拮抗がもはやLEDの彼岸のニルヴァーナにしか残されていないとしたら、何をためらう必要があるというのだろう?
藤津亮太(アニメ評論家)コメント
純粋さと暴力。人生の意味と無意味。仮面と素顔。アニメと現実。相反して見えるものがひとつに絡み合った暗い濁流が観客を押し流す!
山口敏太郎(オカルト研究家)コメント
現代人は、ほぼ全員ペルソナ(仮面)を被っている。そしてペルソナ同士で仮そめの交流を図る。言ってみれば、現代社会は、壮大なる仮面舞踏会であるのだ。
また、現代人のコスプレは、(神のやつし)である。それゆえに時にコスプレイヤーは神の怒りを体現する場合がある。コスプレが踊り狂うイベントは神への饗宴でもあるのだ。
中沢健(作家・UMA研究家)コメント
この映画はスプラッター物であり、恋愛物である。
だけど、それ以上に「変身物」の傑作として語り継いでいきたい。
松崎健夫(映画評論家)コメント
“善”と“悪”とは、各々が衝突し、混合され、曖昧な均衡を保ちながらグラデーションを構成することで“灰色”な存在となる。視点が変われば、“善”は“悪”となり、“悪”もまた“善”と成り得るからだ。だが、“正義”はどうだろう。悪しき存在にとっての“正義”であっても、“正義”は“正義”なのだ。斯様な現代社会を象徴するが如き、おぼろげで不確かな公明正大の在処がこの映画にある。
中沢健 (作家・UMA研究家) @nakazawatakeshi
田中大貴監督作品『PARALLEL』
自分も応援コメントをさせていただきました!! https://t.co/5788NUVDKk