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本作は市役所の“おみおくり係”で働くちょっと迷惑な男・牧本壮が、身寄りなく亡くなった人を独自のルールに従って弔うヒューマンドラマ。阿部が牧本を演じたほか、牧本から疎遠になった父の葬儀への参列を迫られる津森塔子に満島、牧本の近所で亡くなった蕪木孝一郎に宇崎、牧本に毎度説教を浴びせる刑事の神代亨に松下、おみおくり係の廃止を決める県庁から派遣された上司の小野口に坪倉が扮している。
エディ・マーサンが主演を務めた2015年公開の「おみおくりの作法」をベースに、新たな主人公として“まきもと”が造形された。阿部が主人公を演じると知る前に脚本を読んだという坪倉は、牧本から「阿部の声が聞こえた」という。阿部は「それは嘘ですよね……?」と信じられない様子。坪倉は「阿部さんのイメージができちゃって。本当です。嘘はつかないですよ」と笑い、阿部は「すごくうれしいし、光栄です」と返答する。さらに牧本について阿部は「周りから『迷惑』と言われるんですが、牧本は自分で周りに迷惑をかけたとは思ってない。牧本は果たして誰かに迷惑をかけていたのか。また、新しいキャラクターを演じることができてうれしかったです」と語った。
満島は初共演となった阿部について「大好きな俳優さん。でも子豚さんたちと一緒だと思わず(笑)」と養豚場での共演シーンを述懐。阿部が「溶け込み方というか、居方がうまい。最初に会ったのは養豚場なんですが、本当に養豚場の人にしか見えなかった。撮影期間に食事する機会もあったんですが、山形の韓国料理屋さんでも溶け込んでいて。割烹着も着てましたよ」と明かすと、満島も「おばちゃんから『うちで働く?』とか言われちゃって」と笑い交じりに振り返る。続いて満島は「自分の中で水田組はホーム。役者にとってはすごく居心地がよくて、のびのびできる現場でした」と述べつつ、本日登壇していない宮沢りえ、國村隼、松尾スズキの名前も挙げながら「佇まいだけで素敵な俳優さんばかりで、本当にぜいたくなキャスティング。私は、いるだけで十分だと思うぐらいでした」と話した。
宇崎は「たくさん登場しません。ただ牧本さんが行く先々で、蕪木という男のキャラクターがわかってくる。僕は最後まで一言もセリフがありません。ほとんど芝居をしていません。そういうおつもりでご覧いただきたい」と役を紹介。松下は「たくさん笑って、最後にちょっとだけ温かい気持ちになれる作品。宇崎さんよりは、しゃべってます」と話し、笑いを誘った。
イベントでは物語にちなみ、登壇陣が自分の直したいところをフリップに書いて発表する場面も。「本番で笑う」を挙げた水田は「撮影中に声を出して笑っちゃうんですよ。もう40年もこの仕事してるのに、未だに叱られる。『笑うな!』って」と説明。そんな水田を坪倉は「でも、演じてるほうからするとちょっとうれしいですよね」とフォローする。水田とは「舞妓Haaaan!!!」「なくもんか」「謝罪の王様」に続く4回目のタッグとなった阿部は「全然困ってないですよ。ありがたいです。水田さんが笑ってくれたら正解だと思ってますから。でも録音部の鶴巻(仁)さんは怖いです」と笑って打ち明けた。
「アイ・アム まきもと」は9月30日より全国でロードショー。
Chiaki @ Dorama World ドラマワールド @doramaworld
Completion screening event of new movie "I am Makimoto" at Iino Hall on 1 Sep 2022 - Abe Sadao, Mitsushima Hikari, Uzaki Ryuudou, Matsushita Kouhei & Tsubokura Yoshiyuki; showing from 30 Sep 2022
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