来日中の
伊坂幸太郎の小説「マリアビートル」を原作にした本作は、時速350kmで走る高速鉄道に乗り合わせた殺し屋たちの任務と因縁が交錯するさまを描いたアクションスリラー。ピットはブリーフケースを盗むよう指令を受ける“世界一運の悪い殺し屋”レディバグを演じた。
JR東海が全面協力したイベントには、腕利きの殺し屋タンジェリン役の
静岡・由比周辺を走行中に報道陣の前に姿を表したゲストたち。ピットは新幹線に乗っている気分を「映画を撮影した現場にいるような感覚。デジャブのようです」と表現し、真田も「一緒に映画を作ったメンバーと、新幹線の中でレッドカーペットを歩けるのは夢のよう。この日が来て本当に幸せ」と喜んだ。一方でリーチは、新幹線でのイベントという特殊な状況に「非現実感を味わっています。カメラを向けられてシュールな気持ち」と実感を明かした。
出演の決め手を聞かれたピットは、初めて脚本を読んだコロナ禍でのロックダウン下を回想。「ちょっと気が狂いそうになっていたときに脚本が送られてきた。デヴィッドとは、彼がスタントダブルをやってくれた『ファイト・クラブ』以来の友人。とにかく笑えた。この笑いがコロナ禍には必要なんじゃないかと思ったんだ。素晴らしいキャラクターがたくさんいて、だからこそ最高の俳優たちが集まった」と映画への手応えとともに話す。真田は脚本の魅力やリーチへの信頼を述べつつ「面白くならないわけがないという直感に駆られて即答でした。乗車します!という感じ」と振り返った。
続いてピットは真田との共演について「真田さんが入ってくれたことで、映画の優雅さ、格が上がりました。45年? 50年? アクションジャンルでアイコンとしてずっと活躍をされている。一緒に仕事できたことが非常に光栄です」とコメント。「監督とは『エルダーには“重み”のある役者が必要』と話していました。その人が入ってくると、その場がシンッとするような尊敬できる人じゃなければいけなかった。このキャラクターは物語の心臓であり、魂の部分」と続ける。
この発言に「撮影前に聞かなくてよかった。プレッシャーになるところでした」と胸をなで下ろす真田は「実は55年です」と笑いながら、ピットの印象を「最初に会ったときから気さくでフレンドリー。何より映画にかける情熱が素晴らしい。その空気感に包まれて撮影できて、毎日現場に行くのが楽しみでした。監督と彼の信頼関係がスタッフにじわじわと伝わって、いいチームワークを作り出していた。その中で仕事ができたのは感謝でしかない」を明かす。さらに「ブラッドの笑顔はカメラのオン・オフも含めて、全体を包み込む、いい雰囲気を醸し出してくれて。もちろん主演として、みんなを牽引する。優雅で温かくて、例えるなら……きかんしゃトーマスのような(笑)。やわらかいオーラで全員を引っ張っていく特殊なエネルギーを感じました」と語った。
最後にピットは「この映画を携えて、やってこれたのがうれしいし、楽しい経験になる。僕たちの日本に対する愛情を感じてもらえると思う。アクションも素晴らしいし、何より楽しい作品になっていると思う」と呼びかけ、イベントを終えた。4人は本日夕方に行われるジャパンプレミアにも出席する。
「ブレット・トレイン」は9月1日より全国ロードショー。
※「ブレット・トレイン」はR15+指定作品
※記事初出時、新幹線の速度について誤りがあり、訂正しました
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