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中井はマンガ実写化映画の成功例として称賛しつつつ「原作を読んだ方々は驚かれる部分もある。けっこう変えていますよね。でも空気感は変わらないイメージ」と脚色の過程を質問。7巻あるコミックスを2時間の映画にした小林は「圧縮して凝縮するような形にしないと原作の雰囲気は作れない。原作で印象的なパートをつまんで、より強調する形。同時にそれと同じくらいの濃度のものを新しく入れる作業をしました」と脚本作りを振り返る。結末の違いについては「7巻を圧縮できても説明しきれない部分はある。ラストのために説明を入れると、盛り上がりに欠けてしまう。あとはアナザーストーリー、別世界線のような形で(
続いて中井はSNSで上がっている「この世界にいたい」「この世界にずっと身を浸していたい」という感想に言及。「僕も含めて『この世界中毒』だと思うんです。そう思わせる理由は軽妙さと誠実さがバランスよく並存しているから。この作品の大きな魅力」と話すと、小林はセリフのリズムにからめて応答する。「森繁久彌さんが言っていた『歌は語るように、セリフは歌うように』をベースにしています。現場でも伝えて、キャストたちが体現してくれました。だいたい台本1ページで1分。この脚本のページ数だと130分になってしまうんですが、1ページ40秒くらいでやろうと計算していました」とテンポのいい会話劇となった理由を明かした。
中井が言及した「誠実さ」に関して、小林は
最後に中井は「この映画は“文系アクション映画”だと思います。というのは、冒頭の西条と東雲のやり取りは『書く』と『読む』で始まり、ラストも『書く』と『読む』で終わっている。青春映画は泣く、叫ぶ、走るが基本原則になっているものも多いですが、この映画は静的にアクションが撮られているのが魅力」と伝えた。
「恋は光」は全国で公開中。
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小林啓一の映画作品
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「恋は光」はちょっと恋したくなる“文系アクション映画”、小林啓一と中井圭が語らう https://t.co/Fog1CU5XrP