「
本作では、1990年代に起こったスター的ラッパー、2パックとノトーリアス・B.I.G.の射殺事件を題材に、事件を追う元刑事と記者の姿が描かれる。
作家の深町秋生は「『ゲっ! 嘘だろっ』本作を見て度肝を抜かれた。ビギーと2パックの音楽に夢中だっただけに、作中で描かれる闇の深さに背筋が凍った。『チャイナタウン』や『L.A.コンフィデンシャル』など、ロスの暗い暗い炎を描いた新たな傑作だ。今年の個人的ナンバー1!」と絶賛している。
冒頭映像には、ブラックフットの曲をかけながら信号待ちをしている麻薬取締担当の覆面捜査官フランク・ライガの車の隣に、スヌープ・ドッグの「Murder Was The Case」を大音量で流すロス市警警官ケヴィン・ゲインズの車が停まり、口論になる様子を収録。同じ警察同士だと知らずに起こった路上のいざこざは、殺人事件に発展する。
池城美菜子(音楽ライター / 翻訳)コメント
四半世紀、ヒップホップ・ファンを悩ませた「未解決事件」の答えがここにある。20世紀最高のラッパー2人の殺害事件の裏に、これほどの巨悪があったとは。いまの世相にも通じる、真実を追う側と隠蔽する権力の闘いがスリリングだ。
宇多丸(RHYMESTER)コメント
「“ビギー”ではなく“クリストファー”か“ウォレス氏”と呼べ、それが礼儀だ」……つまりこれは、口当たりのよい“伝説”などではなく、一人の青年の死が権力の腐敗によってうやむやにされたという、見過ごされてはならない社会不正の問題なのだ。そこを一歩も譲らない姿勢に、本作の高潔さがある。
宇野維正(映画・音楽ジャーナリスト)コメント
2Pacについての映画はある。ビギーについての映画もある。
でも、あの銃撃事件の真相に迫った映画は本作が初めてだ。
真実を追い続ける元刑事を演じるのはジョニー・デップ。
面白くないわけがない。
Shama Station(HIP HOP YouTuber)コメント
これは、単なる犯罪捜査映画とは訳が違う。腐敗した体制の中でも正義を貫けば、例えそれが思い描く結末とならなくとも伝説として語り継がれる。プール刑事が生涯を賭けて追求した事件解決を阻む者の正体を知れば、数々の英雄の謎の死をも理解出来るだろう。
ダースレイダー(ラッパー)コメント
僕のような90年代ヒップホップにどっぷりだった世代なら誰もが衝撃を受けたビギー殺害事件。それを追い続けた刑事の物語はLA市警の腐敗に挑む極上のクライムサスペンスでもある。いやはやD・マック、不敵すぎる!
深町秋生(ミステリー作家)コメント
「ゲっ! 嘘だろっ」本作を見て度肝を抜かれた。ビギーと2パックの音楽に夢中だっただけに、作中で描かれる闇の深さに背筋が凍った。「チャイナタウン」や「L.A.コンフィデンシャル」など、ロスの暗い暗い炎を描いた新たな傑作だ。今年の個人的ナンバー1!
渡辺志保(音楽ライター)コメント
ザ・ノトーリアス・B.I.G.と2パックの暗殺事件は神話化されがちですが、派手で煌びやかなヒップホップ・シーンを襲った未曾有の未解決事件の裏側に、LA市警という大きな組織と闘いつつ真実を追い求めていた人物がいたことを知りました。なぜ権力によって事実が隠されようとしてしまうのか。入り組んだ事実が、いつか全て詳らかにされる日を願います。
増井公二 @Utauhakobiya
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