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本作は鬼刑事の成瀬司を主人公とする物語。行き過ぎた捜査が原因で警察音楽隊への異動を命じられた成瀬が、それまでとはまったく異なる職務に戸惑いつつも打ち込んでいく姿が描かれる。映画祭のエグゼクティブ・プロデューサーであるサミュエル・ジャミアは本作を「『ダーティハリー』を彷彿させる警察が主人公のコメディ」と紹介。さらに「彼は中年になった自分の人生に向き合っています。それについて心当たりがいる人もいるかもしれませんね(笑)。つまり誰もが直面するような人生における困難や世代間の違いなどにも向き合っているのです」と述べた。
スター・アジア賞は過去にイ・ビョンホンやカン・ドンウォン、ドニー・イェンらが受賞している。阿部はその国境を越えて活躍する国際性、30年に及ぶキャリアで出演してきた作品のジャンルの幅広さなどが高く評価された。阿部は喜びを噛みしめながら、ゆっくりと英語でスピーチ。観客や映画祭への感謝を述べつつ「これまでの作品を手がけてくださった、すべての監督、俳優の皆さん、スタッフの皆さんにもここで改めてお礼を言わせてください。本当にどうもありがとうございます」と語る。また内田は「皆さんご存知のように阿部さんは本当に特別な俳優なので、主人公は阿部さんしかいないなあとという気持ちで撮影していました。NY市警にも有名な音楽隊があるので、僕の夢は、阿部さんが、NY市警の音楽隊と対決する『パート2』を作ること」と話した。
上映後のQ&Aでは、阿部がたたくドラムの描写や役作りに関する質問も。阿部はドラムをまったくたたいたことがない中で、迷いながらも主演のオファーを引き受けたという。「最初はたたき方からまったく分からなくて、もういつになったらできるんだろう?と。初めて役作りで半分あきらめかけたんですけど、1カ月半くらい過ぎてから、みんなと一緒に合同で練習したんです。『宝島』という曲を、とりあえず最後まで演奏したんですね。やっぱりそれぞれ下手だけど、一緒に助け合いながらもやれた。そこからつかみ出して学びが早くなりました」と振り返った。
「異動辞令は音楽隊!」は8月26日に全国ロードショー。
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