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本作はコンビニが入り口の“ちょっとした異世界”で出会い恋に落ちる男女の物語。成田がスランプ中の脚本家・加藤、前田が不思議なコンビニ「リソーマート」で働く惠子、六角が惠子の“束縛系変人夫”である南雲を演じた。
それぞれ個性的な役を演じた感想を尋ねられたキャスト陣。成田は「僕は観客に近い目線で、異世界に迷い込んでただただ楽しい日々を過ごしていました」「タキシードを着た六角さんがカートを引きながら歩いているシーンが面白すぎまして。美しいんですが、恐怖を感じる六角さんが素晴らしかったです」とコメント。前田は「異世界のコンビニの店員なので、世界観にどう付いていけるかなと。現場には正直でまっすぐな気持ちでいました。六角さんの奥さん役なのでそれだけで楽しかったです」、六角は「南雲はやっていくうちに自然とその世界が見えてくるんじゃないかなと思ったんです。何かをあえて作っていくという、構えはなかったですね」と振り返る。六角の意見には成田もうなずき、「僕も同じです。余計なことをしない、(台本に)書いてあるので」と話した。
三木は「モニターで見てはいたんですが、仕上がってみると全然違うものになっているのが面白かったですね」と述懐。キャスト3人を「成田さんの映画に向き合う姿勢がよかった。欲から脱した僧侶のようでした」「六角さんはいい人っぽいんですが、かなり狂気をはらんでいて……(笑)」「前田さんは日本女優として規格外。世界のマエアツ」と評し、「この組み合わせはかなり奇跡的」とキャスティングに満足した様子を見せた。
撮影時のエピソードに話が及ぶと、成田は「(家のセットの中に)南雲と惠子の2ショット写真があったんですが、一時期待ち受け画面にしてたくらいです。最高のバランスなんですよね夫婦として」と言って笑顔を見せ、前田も「あの写真は楽しかった」と笑う。また三木が「前田さんは、石というものはコンクリートからできていると思っていたらしいんです」「でも成田くんが『みんなが勉強する時期に前田さんは一番忙しかったから』とフォローしていました」と明かすと、前田は「石が自然にできているものだとは知らなかった」と真面目な顔で述べていた。
また朝から晩まで続いたロケは相当過酷だったようで、成田は「トップクラスで過酷でしたね。本当に寒い中で、前田さんはシャツ1枚でびしょびしょになったり」と回想。しかしそのシーンでは同じくらい成田もびしょ濡れになっていたのに、前田は大勢のスタッフに囲まれ、自身は小さいタオルを渡されたのみでロケバスに戻ったと冗談めかしながらぼやく。これを聞いた前田は「すみません、(その様子を)見ていたんですが、寒すぎて言葉が出なかったんです(笑)」と弁明し、六角は「待っている時間、暖かいロケバスの中で君たちのことを想像してたよ。コンビニ店員の衣装が薄いんですよね」と労った。
最後に三木は「それぞれ観客に自分なりの答えや結論を出してもらう体験型ホラーです。この作品を理屈抜きに体験してもらいたい」とアピール。成田は「ずっと憧れていた三木聡さんとここに立てているのが本当にうれしいです」「観ていて、くらっちゃう瞬間があると思います。そして僕は三木さんの言葉1文字1文字すべてが最高だと思っています。異世界を楽しんでください!」と上映を待つ観客に語りかけ、イベントの幕を引いた。
「コンビニエンス・ストーリー」は、8月5日よりテアトル新宿ほか全国でロードショー。
Chiaki @ Dorama World ドラマワールド @doramaworld
Completion event of new movie "Convenience Story" at Theater Shinjuku on 19 Jul 2022 - Narita Ryo, Maeda Atsuko & Rokkaku Seiji; showing from 5 Aug 2022
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