手島実優×根矢涼香「世界の始まりはいつも君と」初披露、SKIPシティ映画祭が本日開幕

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SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022が本日7月16日に埼玉・SKIPシティで開幕。オープニング作品「世界の始まりはいつも君と」の舞台挨拶にキャストの手島実優根矢涼香栗生みな、監督を務めた磯部鉄平が登壇した。

「世界の始まりはいつも君と」舞台挨拶の様子。左から磯部鉄平、根矢涼香、手島実優、栗生みな。

「世界の始まりはいつも君と」舞台挨拶の様子。左から磯部鉄平、根矢涼香、手島実優、栗生みな。

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SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022オープニングセレモニーの様子。

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川口市で開催される若手映像クリエイターの登竜門として、19回目を迎えた同映画祭。今年は99の国と地域から計935本の応募があり、国際コンペティションではいずれも日本初上映の長編10作品が並んだ。国内コンペティションでは長編6作品と短編8作品を上映。コロナ禍でのオンライン開催を経て、今年は3年ぶりのスクリーン上映を実施し、配信も併用した初のハイブリッド開催となる。

磯部鉄平

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磯部は2018年に短編「予定は未定」で優秀作品賞、2019年に初長編の「ミは未来のミ」でSKIPシティアワード、2020年に「コーンフレーク」で観客賞を受賞するなど、同映画祭が高く評価してきた監督。最新作「世界の始まりはいつも君と」は、コンペティション参加ではなく映画祭の幕開けを飾る1本としてワールドプレミアとなった。磯部は「3年連続で入選、賞をいただいて毎年SKIPを目標に自主映画を作ってきた。初めて人から依頼された映画で、またSKIPで上映できるのは感慨深いです」と話した。

左から根矢涼香、手島実優、栗生みな。

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原作はこれまでに映画やアニメ、コミックとメディアミックスが展開されてきた、2010年初演の舞台「アリスインデッドリースクール」。今回の映画化は、磯部と原作者の麻草郁が高円寺の居酒屋で意気投合したのがきっかけだそう。磯部は「初めましてだったんですが、しこたま飲んで映画の話をしてめちゃくちゃ仲良くなって。自主映画のリンクを送ったら、次の日『映画やりましょう』と連絡が来て。大阪に帰る予定が、そのままプロデューサーと会って監督になりました」と参加の経緯を明かした。

手島実優

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本作は文化祭の準備に余念のない愛心学園2年生の漫才コンビ、ユウとノブを中心に、生死を懸けた女子高生たちを描く青春群像劇。変わらぬ日々を過ごしていた彼女たちだったが、科学部の氷鏡と映画部の依鳴だけがある異変に気付き、正体不明の“何か”がやってくる物語だ。ユウ役の手島は「漫才が本当に難しくて、自分ってこんなに面白くないんだ!と痛感しました」と吐露。現場では脚本、演出部として参加した永井和男による漫才指導の時間もあったそうで「かなり厳しく指導していただいて。(ノブ役の)根矢さんと一緒に会議室で2、3時間の特訓をしてました。でも相手が何を面白いと思うのか、真面目に考えれば考えるほどわからなくなって」と振り返りつつ、「今日が初披露なので、どんなふうに観ていただけるのかわからない。果たして笑う人はいるのかな……」と心配気味に述べ、笑いを誘った。

根矢涼香

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栗生みな

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撮影が行われたのはコロナ禍の2020年。感情のアップダウンが激しいノブの役どころについて、根矢は「ずっと不機嫌。女優としてすごい不安を覚えた年だったので、そのときの不安定な、おぼろ豆腐のような気持ちが映画に閉じ込められているなと思いました」と明かした。舞台と同じ紅島役で出演する栗生は「舞台版はリーダーシップを発揮する役として作品を引っ張っていく意識だったんですが、映画は一匹狼。みんなと仲良くしちゃうと役に入れないと思って、ずっと1人でお弁当を食べてました」と笑い交じりに撮影を回想。栗生がOVA「アリスインデッドリースクール」で歌ったエンディングテーマ「卒業写真」は本作にも使用されているという。

コンペティション審査員。左から月永理絵、鶴田法男、芦澤明子、寺島しのぶ、松永大司、ナム・ドンチュル。

コンペティション審査員。左から月永理絵、鶴田法男、芦澤明子、寺島しのぶ、松永大司、ナム・ドンチュル。[拡大]

舞台挨拶に先立つオープニングセレモニーには、コンペティション作品に選ばれた監督のほか、国際コンペティション審査委員長の寺島しのぶ、国内コンペティション審査委員長の芦澤明子らが出席。審査員として国際コンペティション部門には映画監督の松永大司と釜山国際映画祭プログラムディレクターのナム・ドンチュル、国内コンペティション部門には映画監督の鶴田法男とライターの月永理絵が名を連ねている。作品ラインナップは下記で確認を。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022では、7月24日まで埼玉・SKIPシティ、メディアセブンでスクリーン上映を実施。オンライン配信は7月21日から27日にかけて行われる。

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SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022

スクリーン上映 2022年7月16日(土)~7月24日(日)埼玉県 SKIPシティ、メディアセブン
オンライン配信 2022年7月21日(木)10:00~7月27日(水)23:00

国際コンペティション

「コメディ・クイーン」
「ザ・クロッシング」
「とおいらいめい」
「ファルハ」
「彼女の生きる道」
「マグネティック・ビート」
「クイーン・オブ・グローリー」
「揺れるとき」
「UTAMA~私たちの家~」
「ワイルド・メン」

国内コンペティション 長編部門

「明ける夜に」
「ブルーカラーエスパーズ」
「ダブル・ライフ」
「Journey」
「ヴァタ ~箱あるいは体~」
「命の満ち欠け」

国内コンペティション 短編部門

「しかし、それは起きた。」
「似ている」
「ウィーアーデッド」
「こねこ」
「サカナ島胃袋三腸目」
「喰之女」
「ストレージマン」
「清風徐来」

オープニング上映

「世界の始まりはいつも君と」

チャリティ上映「ウクライナに寄せて」

「この雨は止まない」
「ラブ・ミー」

特集上映「What's New~飛翔する監督たち~」

「断捨離パラダイス」
「ミドリムシの姫」
「世界の始まりはいつも君と」

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梅切らぬバカ

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「世の中にたえて桜のなかりせば」
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娘は戦場で生まれた

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(c)Carmina

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月永理絵 @eiga_sakaba

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022、国内コンペティション部門の審査員を務めます。明日からコンペ作品を見るのを楽しみにしています。 https://t.co/ygxDemonKi

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