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太平洋戦争末期、住民を巻き込んだ激しい地上戦の舞台となった沖縄。本作では、県民の命を必死に守る知事と警察部長の苦悩や葛藤、そして戦争に翻弄された市井の人々の姿が描かれる。敗色濃厚な1945年1月に沖縄県知事として赴任した島田叡役で萩原、島田とともに県民の疎開・保護に尽力した警察部長・荒井退造役で村上が出演。島田の世話役となる県職員・比嘉凛を吉岡、現代の凜を香川が演じた。
シナリオを手に登壇した五十嵐は「この作品はコロナなどがあり1年8カ月延期になったにもかかわらず完成しました。奇跡的な映画です」と思い入れたっぷりに述べ、「延期するとキャストを変えなければいけない可能性が出てくる。でも、今回は絶対皆さんに出てほしかった。スタッフ、キャストは変えずにやると思っていました。だからみんなの思いでここまで来れたことを感謝しています。今日はすべてのスタッフ、キャストへの敬意の印として、シナリオを持ってきました」と紹介する。
これを受けた萩原は「監督の言葉の通り、完成したことは奇跡に近い。再開したあと現場に行ったら、変わらないスタッフがそこにいました。この映画は生きていると実感したんです。今を生きる人たちに観てほしい作品になったと思っています」とコメント。村上が「監督の熱量が普通じゃありません! 今日という日を迎えられたのはもちろんスタッフの力もありますが、監督のおかげです。ここまで一途な情熱をお持ちの監督はやはり信頼できます。監督ありがとう!」と感謝を伝えると、五十嵐はすかさず「もったいないです」と返した。
吉岡は撮影が中止になった日を振り返り「話し合いの時間があったんですが、そこで監督から『再開することがあったら力を貸してほしい』『必ず完成させます』と言っていただいて」と述懐。「実際に完成しない作品もある中、どのくらい待つのかわからないですが『島守の塔』は完成する、お客さんに観てもらうべき作品なんだなと思いました」と語った。
「ひめゆりの塔」に出演して以来、沖縄と深い関係にあったという香川は「お世話になった沖縄にお礼をするような気持ちで出演させていただきました」と言及。キャストの言葉を聞いていた五十嵐は「撮影が再開したとき、皆さんがただ待っていたんじゃないなというのが、芝居に表れていました。ここまで思ってくれていたのかと。この映画は幸せな映画だと思います」としみじみと述べる。
最後に村上は「吉岡さん、香川さんをはじめ女性たちが輝いていると思います。そこも楽しみにしていただければ」と、萩原は「命があふれている作品です。心して観ていただければ」とアピール。2人の挨拶が終わったあと「吉岡さんからも一言!」と五十嵐から振られた吉岡が「五十嵐さん、元気で長生きしてください」と伝えると、会場からは大きな拍手が起こった。
「島守の塔」は、7月22日より東京・シネスイッチ銀座ほか全国で公開。
萩原聖人の映画作品
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本田 朋広⚡️ @104307
試写会に行ってきたー
戦争のすげ話しで感慨深い‼️
俺の言える事は、萩原さんの演技はやっぱりすげ〜🌞
みんな見るべし👀 https://t.co/fMEDBbDWvp