監督・
Twitterスペースにおける2人のトークは、今回が2度目。もともとは中井が「このままこの作品が埋もれていったらいけない」という強い思いを持ったことから実現したという。中井の周囲のプロデューサーや俳優からは「今年ベスト!」「観終わって劇場で拍手した!」と絶賛の声が上がったそうで、中井は「シネフィルにも、年に数本しか映画を観ないような映画ファンにも、どちらにも評価され受け入れられている。両方に確実に響いている」「小林監督の過去作と比較しても一番バランスよく響いているような気がする」と分析した。
本作の裏設定に触れた小林は、西条に片想いをする北代について「実は(北代が)泣いたり眠れなかった日の翌日は眼鏡を掛けているんですよ」と述懐。さらに俳優たちには「相手に自分の気持ちがわからないように演じてほしい」「そのうえで出てきてしまう、切ない感情を抑えながらも表現してほしい」と話したと明かす。撮影開始時は「説明しすぎかもしれない」と思うほどに細かく演出していたという小林は、恋の美しくてきれいな部分だけではなく苦しい部分も描き、現実的な要素も組み込んだのだという。中井は俳優陣の演技について「セリフがないシーンこそ、雄弁に語っている」と評した。
劇伴音楽を担当した野村卓史について言及する一幕も。小林は「もともと印象深いフレーズを作る方というイメージがあった」と言い、「ディズニーのような音楽、ミュージカルのようなイメージで、登場人物の動きに合わせた音楽をお願いした」と振り返る。またシーンをつないでいく中で、音楽の要素が重要だったとも述懐した。中井は締めに「言語化できない要素やシーンが傑作には不可欠ではないか」と論を展開し、「現実的、非現実的なキャラクターが共存する中で、リアリティラインの設定が絶妙」と本作を称賛。そして「生理的に感じることができる“映画的悦楽”、それがこの作品には組み込まれている」と語った。
「恋は光」は全国で公開中。
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