韓国映画「
本作は性格、仕事、生活スタイルなど、すべてが異なる三姉妹を描いた人間ドラマ。三姉妹が父親の誕生日を祝うために久しぶりに一堂に会し、幼少期の心の傷と向き合うさまが描かれる。共同プロデューサーと主演を務めた
今回のトークは作品に惚れ込んだ渡辺が中村、大島に「すごくいい映画があるよ」と声を掛け、試写状を渡したことをきっかけに実現した。中村は映画を観た感想を「揺さぶられました。ムン・ソリさんが制作にあたりおっしゃっていた『娘たちの世代が、暴力や嫌悪の時代を越えて明るく堂々と笑いながら生きていける社会になるように』という祈りの言葉が凝縮されていて。真摯な思いに震えながら席に座っていました」と述懐。実生活で次女だという大島は「私が育ってきた環境は映画の中の三姉妹とは違いますが、泣きました。しんどい気持ちになるシーンもありますが、最後にはちょっとだけスッキリして」と語った。
ミヨンは教会に通っており、聖歌隊の指揮者を務める模範的な信徒。渡辺は「ムン・ソリさんはなぜあんなに表現が豊かなんでしょうね。教会で指揮をしているときのミヨンはどうしようもないエネルギーを発散している。『私はいろいろ乗り越えてきてるのよ』みたいな」と言及する。
続いて話題は映画に登場する三姉妹の父親に。中村が「家族のシーンで次女が刀を抜くんですが、父親はそれでも逃げようとする。そこで(ヒスクの娘である)ボミが『大人なのに謝れないの?』と言うシーンに打ち震えました。ボミはヒスクに水をかけたりしますけど、あれは愛情がゆがんだ形で出ているんだろうなと。それにしても父親はダサかった」と口にすると、渡辺は「一言も謝らないもんね。でもあの場面で、父親もああいうふうにしか生きれなかったという時代を踏まえた事情がふわっと見えてくる。父親の中にある修羅の面を見た気がして……怖いですよね」と話す。続けて「でも生活の中で、家族や友達に『この人怖い』と感じる瞬間ってない?」と問うと、中村と大島は「ある」と同意。渡辺は「人間はみんな自分の心に鬼のようなものを抱えていて、それをどう鬼じゃなくしていくということも考えました」と映画に感化されたことを明かした。
ここで大島が「演じるなら三姉妹の誰?」と渡辺、中村に質問。中村は「次女か長女の役(のオファー)が来そう」と答え、渡辺は「自分が長女だし、長女役かな。葉子ちゃんは三女っぽいよね?」と返す。大島が「私、ミオクみたいな感じ?(笑) 長女の役が来そうな気がするな。三女は真起ちゃんかと思った」と印象を述べると、渡辺は「私はミオクほど明るくないから……姉妹の近所に住んでる人とかでいいかもしれない」と冗談を交えて笑いを誘った。
「三姉妹」は新宿武蔵野館ほかで公開中。
渡辺真起子の映画作品
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残念、このイベント回で観たかったなぁ~。
映画『三姉妹』おススメです!
中村優子さん、私と同じ福井県出身なのでお会いしたいものです。
【イベントレポート】渡辺真起子、中村優子、大島葉子が韓国映画「三姉妹」を語り合う https://t.co/MxFLUsrEWm