「PLAN 75」倍賞千恵子が海外での上映決定に歓喜、出演決めたシーンも明かす

「PLAN 75」の公開記念舞台挨拶が本日6月18日に東京・新宿ピカデリーで行われ、キャストの倍賞千恵子、磯村勇斗、ステファニー・アリアン、監督の早川千絵が登壇した。

近未来の日本を舞台とする本作では、75歳以上の高齢者に死を選ぶ権利を保障し、支援する制度“プラン 75”に人々が翻弄されるさまが描かれる。主人公・角谷ミチを倍賞が演じた。

フランス、イタリア、ベルギー、オランダ、中国、台湾、フィリピンなど海外での上映が決定した本作。倍賞は「びっくりしています！ みんなよかったね～！ すごくうれしい！」と喜びを表現する。磯村も「テーマ性を持った日本映画が海外に届くのはありがたいこと。このような作品がもっと増えたらうれしい」と語った。

倍賞は「脚本を読み始めたときはひどい話と思ったけれど、どんどん惹かれていって......。特に私が演じたミチが生きることを大切にしているのがわかるラストシーンに惹かれ、出演を決めました」と明かす。アリアンは「世界中で働いているフィリピン人を代表してこのような役を演じることができたのは、貴重な経験。皆さんとの共演にも、そして私がうまく演じられるように早川監督が導いてくれたことにも感謝しています」と撮影を振り返った。

最後に早川は「この作品は余白のある映画なので、皆さんにも自由に受け取っていただき、一緒に観た方と語り合ってほしい。そして、もしよかったと思う方がいたら、ぜひほかの方にもこの映画を薦めていただきたいです」と呼びかけた。

「PLAN 75」は全国で公開中。