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司馬遼太郎の「峠」をもとにした本作では、幕末の風雲児と呼ばれた越後長岡藩家老・河井継之助の姿が描かれる。役所が継之助、松が継之助の妻・おすがを演じた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、これまでに3度の公開延期が発表された本作。役所は「撮影したのは3年半くらい前。昨日、初日を迎えることができました。たくさんの方に観ていただくことができて、感謝しています」と挨拶する。
継之助について役所は「家庭人としての河井継之助さんは、ほとんど家にはいなかった。おすがは、継之助さんが家にいてくれるだけで、楽しくて仕方ない。こういう夫婦関係を築いた継之助さんは、男として魅力的な人だったんだろうと思います」と考察。松は「役所さんが演じられている継之助さんを見ていた。継之助さんはいつも目が輝いていて、その目でニコッとされると、女性も男性もこの人のために何かやりたくなる」と笑顔を見せた。
榎木は「リーダーシップにおいては、この人(継之助)のほかにない。彼がいたから、皆がついて行く。私は薩摩出身なものですから、初めて薩摩と敵対する役をしたのも新鮮でしたね」と述懐。AKIRAは「継之助は藩、国、そして家族を守ることを同じように考えていた。そのような人情的なところが魅力的」と述べた。
作品を通して心に残っていることを尋ねられた香川は「男の人たちは侍魂を持っていたけれど、妻も侍魂を持っていなければいけなかったと感じました。あの時代に生きた女性たちも、侍だったんだなという印象を受けました」と振り返る。田中は「まさにこの時期に映画をご覧になった方は、今世界で起きていることと重ねると思います。すごいときに、ついに上映されたなと。皆さんも共感のバイブレーションを語り継いでほしいです」と伝えた。
最後に役所は「この作品には、21世紀に生きる我々の心に響く言葉がたくさん詰まっています。2度、3度観るとまた違った感じで、映画の言葉が伝わるのではと思います。ぜひまた劇場に来て映画を楽しんでいただければ」と、小泉は「歴史上の人物は、皆さんが思い出してくれれば心の中にいてくれる。ときどき、スクリーンの中の人物を思い出していただけたらと思います」と呼びかけ、イベントを締めた。
「峠 最後のサムライ」は全国で公開中。
※司馬遼太郎の遼は2点しんにょうが正式表記
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