狼蘇り信仰を軸に「狼煙が呼ぶ」「破壊の日」「全員切腹」の3作からなる「狼蘇山」シリーズを発表してきた豊田。その新章とも言える「生きている。」は、和歌山・新宮の神倉神社で毎年2月に行われる伝統の火祭り・御燈祭り(おとうまつり)にインスパイアされた作品だ。祭りに松明を持って現れた男が騒動を起こす18分の物語がつづられる。音楽を手がけたのは
御燈祭りに10年以上参加してきたという豊田は、制作のきっかけを「コロナパンデミックの影響で2年連続、今年も中止になった知らせを聞き、原田芳雄や中上健次が愛した祭りを、自分たちで映画の中で再現してみたくなった」と説明。さらに「祭りとは一年に一度、自らの霊性に目覚め、生命力を自覚する日だ。そして仲間たちと逢える日。一日で終わり、また普段の日常に戻っていく祭りは、どこか映画作りとよく似ている。『映画は祭りだ』とは映画人がよく口にする言葉だ。この時代に生きる意味を問いかける、力が溢れ出すような映画にしたいと思った。生きているのかいないのか、それは自分だけが知っている。生きていること、それだけがいつの時代でも希望の証だ」と語っている。
「生きている。」は現在、映画館での上映は予定されていない。7月24日のワールドプレミア公開イベントでは、渋川と豊田の舞台挨拶のほか、
映画「生きている。」ワールドプレミア公開イベント
2022年7月24日(日)東京都 WWW X
開場 17:00 / 開演 18:00
<出演者>
豊田利晃 / 渋川清彦 / イッセー尾形 / 向井秀徳 / 切腹ピストルズ
豊田利晃 コメント
毎年、2月6日に和歌山県新宮市で行われるおとう祭りに10年以上参加している。
白装束に身を包み、身体に荒縄を巻き、松明を持って山に上り、御神火をつけて階段を駆け下りる。火祭りとも呼ばれる祭りだ。原田芳雄も20年以上、参加していて一緒に山に上ったのは僕にとって宝のような想い出だ。コロナパンデミックの影響で2年連続、今年も中止になった知らせを聞き、原田芳雄や中上健次が愛した祭りを、自分たちで映画の中で再現してみたくなった。
祭りとは一年に一度、自らの霊性に目覚め、生命力を自覚する日だ。そして仲間たちと逢える日。一日で終わり、また普段の日常に戻っていく祭りは、どこか映画作りとよく似ている。「映画は祭りだ」とは映画人がよく口にする言葉だ。
この時代に生きる意味を問いかける、力が溢れ出すような映画にしたいと思った。生きているのかいないのか、それは自分だけが知っている。生きていること、それだけがいつの時代でも希望の証だ。
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