本作は妻の浮気を知ったものの、その事実を言い出せないフリーライター・市川茂巳の姿を描いた大人のラブストーリー。市川は、編集者の妻と売れっ子小説家の浮気を知ったときに自分の中に芽生えた感情について思い悩んでいた。ある日、とある文学賞の授賞式で出会った女子高生作家による小説「ラ・フランス」の内容に惹かれた市川。彼は小説の人物にモデルがいるのか尋ね「いるのであれば会わせてほしい」と頼み込む。
2018年の第31回東京国際映画祭コンペティション部門に稲垣主演の「半世界」、今泉監督の「愛がなんだ」がノミネートされたことをきっかけに出会ったという2人。稲垣は「今泉監督作品のファンでしたので、今回ご一緒させていただきとても嬉しかったです。僕自身、主人公の茂巳というキャラクターに共感するところもあり、撮影期間は監督と言葉よりも心で通じ合っているような感覚でいました。目に映らないものや漂う空気感をとても大切にされている今泉監督。早く皆さんに観て頂きたい美しい作品になったと思います」と語る。
等身大の恋愛模様を描きながら、好きという感情そのものを深く掘り下げた1作になるという本作。今泉は「稲垣さんと映画をつくりませんか、というお話をいただき、長年温めていた『万人からは理解されないかもしれないとある感情』についての映画をつくろうと思い、脚本を書き進めました。きっと稲垣さんならこの主人公の中に渦巻く複雑な心を体現してくれるのではないかと思ったからです。できあがった映画を今、目の前にして、ああ、この映画の主人公が稲垣さんで本当によかったなと思っています」と述べている。
配給は東京テアトル。撮影は2021年7月、都内近郊にて行われた。
稲垣吾郎 コメント
今泉監督作品のファンでしたので、今回ご一緒させていただきとても嬉しかったです。
僕自身、主人公の茂巳というキャラクターに共感するところもあり、
撮影期間は監督と言葉よりも心で通じ合っているような感覚でいました。
目に映らないものや漂う空気感をとても大切にされている今泉監督。
早く皆さんに観て頂きたい美しい作品になったと思います。
今泉力哉 コメント
稲垣さんと映画をつくりませんか、というお話をいただき、長年温めていた「万人からは理解されないかもしれないとある感情」についての映画をつくろうと思い、脚本を書き進めました。きっと稲垣さんならこの主人公の中に渦巻く複雑な心を体現してくれるのではないかと思ったからです。できあがった映画を今、目の前にして、ああ、この映画の主人公が稲垣さんで本当によかったなと思っています。美しくて、寂しくて、温かくて。2018年の東京国際映画祭で「半世界」と「愛がなんだ」が同じコンペティション部門にノミネートされた出会いから、さまざまな人々との巡り合いを通して、この映画が生まれたことをとても嬉しく思っています。「窓辺にて」楽しんでいただければ幸いです。
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