福島のローカル線復活に貢献、郷土写真家を追ったドキュメンタリー7月に全国公開

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安孫子亘の監督作「霧幻鉄道 只見線を300日撮る男」が、福島での先行公開を経て全国での劇場公開が決定。あわせて新ビジュアルが到着した。

「霧幻鉄道 只見線を300日撮る男」ポスタービジュアル

「霧幻鉄道 只見線を300日撮る男」ポスタービジュアル

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2011年7月の新潟・福島豪雨で甚大な被害を受けて以降、一部が不通のままとなっている只見線。福島・会津若松駅と新潟・小出駅を結ぶ全長約135kmの只見線は、11年の時を経て10月1日に全線で運転を再開する。本作はその復活劇に貢献した郷土写真家・星賢孝の姿を追ったドキュメンタリーだ。

「霧幻鉄道 只見線を300日撮る男」

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「霧幻鉄道 只見線を300日撮る男」

「霧幻鉄道 只見線を300日撮る男」[拡大]

安孫子は「本作は原発事故や豪雨災害と大きなダメージを追った福島の惨劇を無駄にしてほしくないという思いで制作しました。この秋に只見線の全線運転再開が予定される中、多く方にご覧いただければ幸いです」とコメント。なおナレーションは山本東、主題曲の作曲と編曲はDAIJIが担当している。

「霧幻鉄道 只見線を300日撮る男」は7月29日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開。

安孫子亘 コメント

奥会津の豪雪地帯。かんじきを履いた大勢のボランティアにより、600本のろうそくに火がともり、美しい舞台が出来上がりました。日はとっぷり沈み、しんしんと雪が降るなか一本の電車が入ってきました。カメラのシャッター音が鳴り響き、応援団が手を振り迎えましたが、そこには乗客の姿はありませんでした。その瞬間からこの映画の制作が始まりました。
2018年、写真家・星賢孝への取材が始まり、多くの時間を共にしましたが、脅かされたのは、その撮影スタイルと只見線への情熱でした。「只見線の風景写真」のみを撮り、彼はそれを「只見線の絶景」といい、撮影ポイントを無数にもつ中、日の出から日没までさまざまな光を捉えます。そして彼はそれを年間300日繰り返していたのでした。本作は原発事故や豪雨災害と大きなダメージを追った福島の惨劇を無駄にしてほしくないという思いで制作しました。この秋に只見線の全線運転再開が予定される中、多く方にご覧いただければ幸いです。

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(c)ミルフィルム

読者の反応

奥会津を何とかし隊 by Shigeki @SP_AXELA

涙が出るほど嬉しいです。賢孝さんの素晴らしい写真を沢山の人に観ていただきたいです。そして奥会津の豊かでそのままの自然の姿を知っていただきたいです。 https://t.co/h91STkMoyF

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