「東京2020オリンピック」は未来永劫語り継がれるべき作品、カンヌ最高責任者が評価

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東京2020オリンピック SIDE:A」の完成披露試写会が本日5月23日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、総監督の河瀬直美が登壇した。

河瀬直美

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「東京2020オリンピック」の公式映画である本作。「SIDE:A」では表舞台に立つアスリートを中心としたオリンピック関係者、「SIDE:B」ではアスリートを支える大会関係者、一般市民、ボランティア、医療従事者、開催に反対する人々など非アスリートに焦点を当てる。メインテーマ曲「The sun and the moon」を藤井風が担当した。

河瀬直美

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20世紀初めより、すべての大会において製作されているオリンピック公式映画。取材日数750日、5000時間に及ぶ撮影記録を2本のドキュメンタリー映画に昇華させた河瀬は「自分の人生にとってかけがえのない時間になりました。できるだけ客観的に物事を見つめ、数カ月どっぷりとこの世界にのめり込みました」と感無量の表情を浮かべる。また藤井によるメインテーマ曲について「最高です! すべてのものを愛で包むんです。言葉にすると軽く思われてしまうかもしれませんが、すべての生命に愛があること、分断ではなく“つながり”を持って笑っていられることを教えてくれる楽曲なのではないか」と称賛の言葉を送った。

制作で苦労したところを聞かれた河瀬は「大会の始まりから終わりまでを1競技ごとに描くと時間軸が崩れてしまう。33競技それぞれの時間軸を行ったり来たりするのではなく、1つの物語として構成するのが非常に難しかった」と明かす。続けて「ドキュメンタリーというのは現実に起こっていくものにカメラを向けるので、コントロールが効きません。だからこそ、ドキュメンタリーは作り手と対象者との関係性が重要で、お互いが心を開いて初めて映画に刻み込むことができるんです。今回もアスリートの人生の一部になったかのような気持ちで、尊重の思いを忘れずに向かい合ってきました。そうしてカメラに収めた映像はやっぱり生きているんですよね」と述懐した。

また本作が第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「CANNES CLASSICS」部門に選出されたことに、河瀬は「カンヌという栄誉ある最高の場で世界にお披露目することができる。『この作品は未来永劫語り継がれるべきだ』とカンヌの最高責任者から評価をいただけた。私の総監督としての作品でありながら、登場したすべてのアスリートの方々、大会を支えた方々、我が国日本にしかできなかったオリンピックを世界に届けたい」とコメントした。なお河瀬は今晩にもフランス・カンヌへ渡航する予定だ。

「東京2020オリンピック SIDE:A」は6月3日、「東京2020オリンピック SIDE:B」は6月24日に全国でロードショー。

※河瀬直美の瀬は旧字体が正式表記

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ikuchan@風 @ikuchankaze1

試写会で河瀬監督が藤井風さんの曲を「最高です! すべてのものを愛で包むんです。言葉にすると軽く思われてしまうかもしれませんが、すべての生命に愛があること、分断ではなく“つながり”を持って笑っていられることを教えてくれる楽曲なのではないか」と称賛の言葉を送った https://t.co/Yzwe2RIrth

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