「
本作は、ある港町で半端な不良仲間とつるみ、友人や女から金をせびってはダラダラと生きる青年・渡口淳が主人公の物語。ある日、淳の仲間が何者かに襲われる事件が起き、そこに思いも寄らぬ人物が犯人像として浮かび上がる。伊藤が淳、小林と余が淳の両親を演じた。
2年ぶりの映画出演となった伊藤は「今日ここに立てていること、この景色を見られていることを非常にうれしく思います」と感慨深げな表情で客席を見回す。そして「またスクリーンに戻れるとわかったときはうれしかったです。手を挙げてくれた阪本監督には感謝しかありません」と心境を明かし、ファンから温かい拍手を受けると目に涙をにじませた。
小林は「伊藤くんの名前を聞いたときはニタッとしました。彼の復帰第1作に呼ばれて、縁を感じました」と、余は「すぐ親子の関係になれました。健太郎さんはいろんな意味でみんなにかわいがられていた」と伊藤との共演を喜ぶ。そんな2人に伊藤は「大大大先輩とお芝居をさせていただいたのは財産です」と深く感謝した。
阪本は、伊藤と2人きりで話した初対面を振り返り「人の話をちゃんと受け止めて、どんな質問もごまかさずにすべて語ってくれた。2時間じっくりしゃべって『仲間としてやりましょう』とその日は終わりました」と懐かしむ。続いて伊藤の魅力を問われると「見てもらえればわかりますよ。一言で言うと、スクリーンが似合う子です」と絶賛し、「当然、小林さんも余さんもです」と付け加えて笑いを誘った。
久々に映画の現場へ参加した伊藤は「約1年お休みさせていただいたし、正直めちゃめちゃ怖かったです」と当時を述懐し、「阪本組の温かい雰囲気の中で撮影させていただけたので、初日に不安要素はなくなりました」と続けた。さらに「先輩たちの背中がめちゃめちゃかっこよかったです。(石橋)蓮司さんが胸を張って現場に行かれる姿を見たときは震えました。自分も50年、60年後にああいう姿でいられるようにがんばらないと」と決意を新たにする。
最後に阪本は「健太郎くんを、待っている人の前にお連れするのが僕の仕事だった。今日がその日だと思うと感慨深いです」と挨拶する。伊藤は「いろいろな意見や賛否があることは覚悟しています。公開されるにあたって、怖さももちろんありますが、あのとき自分ができる最大の力は出し切ったつもりです。自信を持って皆様にお届けできると思っています」と力強く語り、自身に関わった人々に感謝の気持ちを伝えた。
「冬薔薇」は6月3日より全国ロードショー。
関連記事
伊藤健太郎の映画作品
リンク
Chiaki @ Dorama World ドラマワールド @doramaworld
Completion screening event of new movie "Fuyusoubi" at Shinjuku Picadilly on 17 May 2022 - Ito Kentaro, Kobayashi Kaoru & Yo Kimiko; showing from 3 Jun 2022
https://t.co/e6Jx8onn1x https://t.co/mEFnHfydoP