坂口健太郎と杏が月9で凸凹バディに、公正取引委員会舞台の「競争の番人」ドラマ化

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坂口健太郎のダブル主演で新川帆立の小説「競争の番人」がドラマ化。フジテレビ系“月9”枠で7月に放送がスタートする。

ドラマ「競争の番人」ビジュアル (c)フジテレビ

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「競争の番人」書影 (c)新川帆立/講談社

「競争の番人」書影 (c)新川帆立/講談社[拡大]

公正取引委員会を舞台とした本作は、理屈っぽくひねくれ者の天才・小勝負勉(こしょうぶつとむ)と、実直で感情のままに行動する元刑事の白熊楓(しろくまかえで)という凸凹バディが、不正の数々を暴くさまを描く“エンタメミステリー”。2人が公正取引委員会・第六審査、通称“ダイロク”の職員として、独占禁止法に関わる違反行為を取り締まり、経済活動における自由で公正な競争の場を守るため“競争の番人”として、不正を働く企業の隠された事実をあぶり出していく。

企業への立ち入り検査などを行う権利がある一方、逮捕権などは持っておらず、弱小官庁と揶揄される公正取引委員会。坂口が演じるのは東大法学部を首席で卒業したという経歴から、「もっといいところに入れたはずでは?」と疑問を投げかけられるも「弱くても、戦わなきゃいけない」と使命感を燃やして働く小勝負だ。一方の杏が、ある事件で犯人を取り逃がし、公正取引委員会への異動を命じられた元刑事の白熊役でキャスティングされた。彼女は小勝負の身勝手な行動に、いつも振り回されているという役どころとなっている。

坂口は「身が引き締まるというのはどの作品も同じなのですが、“月9枠で杏さんとW主演”というのは、もう一段上の気合が入った感じがします」とコメント。杏は「小勝負と白熊の関係も自分たちとかけ離れたイメージを持ち込むことなく、自然な感じで出来ていますし、年齢も近いので、考え方などにギャップを感じることもなく、一緒に演じるのは楽しいですね」と伝えた。

また新川は「主人公の2人はそれぞれに異なる想いを抱え、ときに衝突しながらも、悪に立ち向かいます。坂口健太郎さん、杏さんがどのようなコンビとして活躍してくれるか楽しみにしています」と期待を込めている。

「競争の番人」は毎週月曜21時からオンエア。丑尾健太郎、神田優、穴吹一朗、蓼内健太が脚本を手がけ、相沢秀幸と森脇智延が演出を担当する。

競争の番人

フジテレビ系 2022年7月スタート 毎週月曜 21:00~21:54

坂口健太郎 コメント

月9ドラマ初主演を務めることについて

僕は月9というと、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(2016年)以来の出演になります。フジテレビ制作の作品も久しぶりですね。身が引き締まるというのはどの作品も同じなのですが、“月9枠で杏さんとW主演”というのは、もう一段上の気合が入った感じがします。今回、公正取引委員会の話だと伺った時は、正直良くわかりませんでした。もちろん、公正取引委員会という名前を聞いたことはありますが、弁護士ものや警察ものとは違いそうですし…。一体、どういう話になるんだろう?と思いましたが、台本をいただいて一読したら、ものすごく面白い話だったので、楽しく撮影に臨めそうだなと思いました。

小勝負勉を演じる際、意識していること

ストーリーの中で“悪”となる人物がいるんです。小勝負がそんな悪と対峙する時、そんな悪によって救われている人もいることも考えてしまうんです。ですので、小勝負としては100%の正義でポジショントークをしてはいけないと、どこかで思っています。そういったシーンを演じるのはすごく難しいですね。小勝負のパーソナリティーについては、全てが明らかになっていません。小勝負は、過去に何か深いものを抱えていそうなんです。それが何かわかるまでは捉えどころのない人物でいようと思っていますし、さりげなくポンッと放った言葉が相手に効くような存在になれたら良いですね。

杏との共演について

小勝負は、杏さんが演じる白熊と一緒に行動することがすごく多いんですが、小勝負と白熊としての僕と杏さんの空気感は自然と出来上がっていきました。小勝負が所属するダイロク(公正取引委員会 審査局 第六審査)のみなさんとお芝居をするときは、そんな小勝負と白熊の雰囲気が一緒にいるみなさんにも伝わっているからか、現場の空気感がすごく心地良いです。現場の空気感は、どうしても作品に出てくると思いますので、心地良い空気感のある作品になっているんだろうなと思いますね。

視聴者へのメッセージ

このドラマで描かれる公正取引委員会というのは、 “弱小官庁”なんです。僕自身、時には“戦わずに負けても良い”と思うことがあります。そんな中で、小勝負の“弱くても、戦わなきゃいけない”というセリフが僕は好きなんです。まだまだうっ屈とした世の中で、小勝負、白熊、そしてダイロクメンバーといろいろな人物が登場しますが、彼らがやっていることを見て、次の日のちょっとした活力やパワーにしていただけたらと思いますし、そんな作品になるのではないかなと思っています。

杏 コメント

「デート~恋とはどんなものかしら~」以来、7年ぶりの月9ドラマ出演について

フジテレビのスタジオに帰ってくるのも本当に7年ぶりでしたので、社会情勢もこの7年でガラッと変わった中で、また月9というエンターテインメントをみなさまに届ける枠に戻ってくることができたのはすごくうれしいし、演じる意義みたいなものを感じています。

台本を読んだ感想

公正取引委員会という組織には馴染みがありませんし、セリフの専門用語も口にしたことが無さすぎて、難しいんです。でも、白熊として演じていると、実は私たちの身近な世界を扱っていることがわかってきました。私たちが普段触れる商品が、いろいろな競争を経て価格が決められて世に出されているんだということですね。企業間の正当な競争がないと、資本主義世界は回っていきません。そんな“競争の番人”、不正が起きないように審判として目を配る方として公正取引委員会があるということは新鮮でした。一方で、弱小官庁で…というエピソードもあるのが面白いですよね(笑)。実際に公正取引委員会の方に監修に入っていただいていますので、リアリティーがありつつ楽しい作品になっていると思います。

白熊楓を演じる際、意識していること

まずは、新しいことを始めるのに、今までにお見せしてきた私へのイメージを一度なくして、新しい役として見ていただくために髪をカットしました。白熊はもともと警察官だったのですが、いろいろとあって公正取引委員会に飛ばされた人物です。ですので、最初は不本意な気持ちでいますし、“なんなのここ?”という感じは、視聴者のみなさんと同じ目線で、寄り添いながら物語を進めていく存在になると思います。最初のうちは白熊は戸惑ったり、疑問を感じたりしています。ストーリーがどんどん進むにつれて、白熊が公正取引委員会で働く意義を見出していきます。社会人としてある程度経験を積んだ上で、まるっきり違う職場に移る白熊ですが、そんな白熊のように30代半ばで転職される方も多いと思うので、まるっきり違う環境で仕事を始めるという白熊の気持ちは、多くの方々に寄り添っていただけて、応援していただけるのではないかなと思います。

坂口健太郎との共演について

映画での共演はありましたが、タッグを組むようなお芝居をするという意味では初めてです。小勝負と白熊の関係も自分たちとかけ離れたイメージを持ち込むことなく、自然な感じで出来ていますし、年齢も近いので、考え方などにギャップを感じることもなく、一緒に演じるのは楽しいですね。

視聴者へのメッセージ

この作品をきっかけに公正取引委員会の歴史はまだそんなに古くないことを知りました。商売の歴史はずっと続いているのですが、そこに“競争を守る”という概念を取り入れたのは戦後からということなんです。今の生活で販売されている水は何百、何千種類とあり、デザインなど全てが競争の中で取り扱われているんだと知って、スーパーに買い物に行った時のちょっとした目線が変わった気がします。そんな競争をジャッジするのが小勝負や白熊なのですが、その中でいろいろな人の人生と社会が混ざり合っていく様子が、上手く表現されていると思うのでワクワクしています。このワクワク感をみなさんにも味わっていただけたらと思います。

新川帆立 コメント

ドラマ化決定について

原作は“令和版「HERO」”のイメージで、「Can You Keep A Secret?」を聴きながら書いたため、月9ドラマ化が実現してとてもうれしいです。公正な競争は社会にとって非常に重要なインフラです。競争を守り支える公正取引委員会の取り組みが、より広く知られるきっかけになればいいなと思います。主人公の2人はそれぞれに異なる想いを抱え、ときに衝突しながらも、悪に立ち向かいます。坂口健太郎さん、杏さんがどのようなコンビとして活躍してくれるか楽しみにしています。

野田悠介(プロデューサー)コメント

企画意図について

“企業の不正を暴き、弱者を救う”。一度は聞いたことがあるけど、何をしているのかまではあまり知られていない公正取引委員会。警察や検察のように逮捕や強制捜査などの権力もない、税務署のように身近な存在でもない。ただ、公取委の方々は人知れず、競争を歪めようとする企業の不正と向き合い、消費者の方々に不利益を被らせないように努め、公正な競争を促進している。行なっている仕事は本当に地味かもしれませんが、新川先生の原作を読んだ時、立場の弱い人たちの背中をそっと押す、応援歌としてのメッセージも感じました。2クール連続で新川先生の原作をドラマ化させて頂くことは大変光栄で、新川先生からは“原作とドラマでどちらが面白い作品を作れるか競争ですね”と仰って頂いているので、視聴者の方々にも原作とドラマで2度楽しめるドラマに仕上げていきたいと思います! 本作は働いている人なら誰しもが共感できる親会社と下請け企業、上司・部下の関係性、企業間などの横のつながり。いろいろなしがらみがある中で、公正取引委員会がどのように救っていくのか。そして第六審査に所属する6人のメンバーたちの個性豊かな掛け合いも本作ならではの魅力の一つです。ドラマ史上初めての公正取引委員会を舞台にした凸凹バディのエンタメ・ミステリーを、是非お楽しみに!

キャスティングについて

このドラマを盛り上げるべく、今をときめくすてきな主演のお2人に参加して頂きます! 坂口健太郎さんは小勝負勉という、誰に対しても物おじせず、他の人とは違う着眼点を持っている人物です。一見つかみどころのない存在だが、内に秘める芯の強さがあります。その原動力となった案件は何なのか? 物語が進む中でそのベールが明かされていきます。柔らかさと芯の強さを同時に体現できるのは坂口健太郎さんしか思い浮かびませんでした。そして杏さんは白熊楓を演じて頂きます。実直で、頭より気持ちと身体で体当たりしていく性格。一直線な熱さを持つため自分のことは二の次。白熊というキャラクターを演じるため、杏さんは髪を切り、イメージを一新して役作りをして頂きました。杏さんが持ち合わせる前向きさ、ひた向きさ、立場の弱い人に対する寄り添い方など、白熊楓を体現して頂けると思いました。それぞれ性格もやり方も違う個性的な凸凹バディに、是非ご期待下さい!!

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読者の反応

てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u

“丑尾健太郎、神田優、穴吹一朗、蓼内健太が脚本を手がけ、相沢秀幸と森脇智延が演出を担当”/坂口健太郎と杏が月9で凸凹バディに、公正取引委員会舞台の「競争の番人」ドラマ化 - 映画ナタリー https://t.co/ZpRNPggjVT

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