「マイスモールランド」監督が日本のクルド人女子高生を描いた理由とは、Web番組出演

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マイスモールランド」の監督・川和田恵真がWeb番組「活弁シネマ倶楽部」に出演。その模様がYouTubeで公開された。

左から川和田恵真、森直人、徐昊辰。

左から川和田恵真、森直人、徐昊辰。

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「マイスモールランド」ポスタービジュアル

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家族とともに生まれ故郷を離れ、幼い頃から日本で育ったクルド人の女子高生サーリャを主人公にした本作。在留資格を失い、普通の高校生としての日常が奪われてしまったサーリャが理不尽な社会と向き合いながら、自分の居場所を探すさまが描かれる。ViVi専属モデルとして活躍する嵐莉菜がサーリャ役で映画初出演にして初主演。「MOTHER マザー」で知られる奥平大兼がサーリャのアルバイト先の同僚・聡太を演じた。

「マイスモールランド」

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本作は是枝裕和率いる映像制作者集団・分福に所属する川和田の商業長編映画デビュー作。自身もミックスルーツを持つ川和田は企画の始まりや実体験も取り入れた物語の着想、是枝から受けた影響、社会問題に対する意識などを語っている。“国家を持たない世界最大の民族”とも呼ばれるクルド人。映画の舞台は、2000人ほどのクルド人コミュニティが存在する埼玉の川口に設定された。

「マイスモールランド」

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「マイスモールランド」メイキング写真

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川和田は2015年頃にISIS(イスラム過激派組織)と戦う女性兵士の写真を見たことをきっかけに、クルド人の存在を知ったそう。「私たちは生まれたときから当たり前に守ってくれるものがありますが、彼女にはない。それってどういうことだろうと。そこからクルドに興味を持ちました」と明かし、主人公を受験を控えた高校生にした理由も説明。「クルドの子たちは選択肢が狭められているんです。大学に行きたくても、いつ仮放免になってしまうかわかりません。難民申請がどうなるかわからない状況にありながら、それでもがんばるしかない状況に置かれてしまっている。だからこそ私はこういった子たちを描きたいなと思いました」と明かしている。

番組には映画評論家の森直人、映画ジャーナリストの徐昊辰も出演。「マイスモールランド」は全国で公開中だ。

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(c)2022「マイスモールランド」製作委員会

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