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家族とともに生まれ故郷を離れ、幼い頃から日本で育ったクルド人の女子高生サーリャを主人公にした本作。在留資格を失い、普通の高校生としての日常が奪われてしまった17歳のサーリャが理不尽な社会と向き合いながら、自分の居場所を探すさまが描かれる。ViVi専属モデルとして活躍する嵐がサーリャ役で映画初出演にして初主演。奥平がサーリャのアルバイト先の同僚・聡太を演じた。
劇中でサーリャの家族を演じたのは嵐の実の家族。イベントには父の
撮影で思い出に残ったシーンを問われると、嵐はクライマックスを挙げ「撮り終わったときに、監督が涙を流してくださって。演技で人を感動させることができるんだと、初めて知った感情でした」と回答。オープニングの結婚式のシーンを挙げた川和田は、その理由を「難民申請中の方は(出演によって不利益が生じる可能性があるため)、メインのキャストとしては出演していない。だけど、オープニングにはエキストラとして出演していただいていて。私自身もいくつか(クルド人の)結婚式に参加し、そのときに見たことからシーンが生まれた。だから、思いが強いです」と明かした。
映像制作者集団・分福の新人監督である川和田。この日は彼女やキャストへのサプライズで、分福の
川和田は思わず涙ぐみ「是枝さんの背中を追ってきたので、こういった言葉をもらえると励まされます。やってきてよかった」と感謝。嵐と奥平に向けては「出会えたことに感謝してますし、2人のことはずっと心から離れないです。これからもずっと見ています」と語りかける。最後に「この作品を信じて応援してくださった皆さん、クルドの皆さんのおかげで、この日を迎えることができました」「少しずつ“知る”ということを重ねて無関心が関心に変わっていく。そして社会が変わっていくと信じて映画を作りました。この映画がその第一歩になればと心から願っております」と呼びかけた。
舞台挨拶はクルド人のコミュニティが存在し、映画の舞台にもなった埼玉・川口のMOVIX川口でも開催。クルド監修に携わったワッカス・チョーラク氏も登壇し、川和田、キャストに感謝の気持ちを込めてクルドのコミュニティの人々から花束が手渡された。
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