「
3度の公開延期を経て、6月に全国公開を迎える本作。司馬遼太郎の小説「峠」をもとに、幕末の風雲児と呼ばれた越後長岡藩家老・河井継之助の姿を描く。
河井継之助は、日本が旧幕府軍と新政府軍の派閥で二分される中、和平のために武装中立を目指した人物。継之助を演じた役所は「河井継之助さんの未来を見据えた毅然とした態度から出る決断力は、リーダーとして理想的だと思った」と語りつつ、「シナリオを読んだらセリフが膨大で……。このセリフに立ち向かっていくのが今回の役割だと思った」と冗談混じりに続ける。
役所と妻・おすが役の松は、初めて夫婦役で共演した。役所は「松さんが二十歳くらいのときに同じドラマに出演したことがあります。松さん演じるお姫様が籠の中から出てくるシーンがあって『なんて華のある女優さんだろうか』と思うくらい上品で。久々にお会いしたら、女性としてもお母さんとしても妻としても豊かになっていく感じがして。松さんの包容力で夫婦のシーンができあがった気がします」と感謝。松は「本当にもったいない言葉! 役所さんのほうを見ることができません」と恥ずかしそうな素振りを見せ、「役所さんと現場でお会いしたら、軽快な継之助さんで。おすがはこの人と一緒に生きている人なんだとイメージも広がりました」と返礼した。
本作では、継之助の地元・新潟を中心にロケやロケセットにて撮影。黒澤明の助監督として映画作りを学んできた小泉の現場とあって、役所は「ベテランスタッフと若いスタッフの混合チームで、こうやって映画作りは継承されていくのかと目の当たりにした」と感激を伝える。また映画の内容にちなんで“ゆずれないもの”を聞かれると、役所は「河井継之助と僕のゆずれないものではスケールが違い過ぎて……」と苦笑しながらも「やはりこの国を焼け野原にするような戦争は何があっても避けなければならない。河井継之助の力をお借りして言いました」と祈りを込めた。
「峠 最後のサムライ」は6月17日より全国ロードショー。
※司馬遼太郎の遼は2点しんにょうが正式表記
関連記事
役所広司の映画作品
リンク
関連商品
Chiaki @ Dorama World ドラマワールド @doramaworld
Completion screening event of new movie "Touge Saigo no samurai" at Marunouchi Picadilly on 2 May 2022 - Yakusho Koji & Matsu Takako; showing in cinemas from 17 Jun 2022
https://t.co/GbJbpLvxB6 https://t.co/Tq6yxwFUJM