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本作は霊が出るとうわさの廃団地を訪れ、怪奇現象に巻き込まれる大学生たちの姿を描いた都市伝説ホラー。2000年に岐阜・富加町にある団地の1棟で多くの怪現象が起こり、現地に警察やマスコミ、霊能者が押し寄せたという“幽霊団地事件”をもとに作られた。
ロケ現場の廃墟を見た萩原はまず「本当にここでやるのか」と慄いたそうで、「電気が通っていなくて、トイレに行くのにも役者同士で懐中電灯で照らしながら。最初は本当にきついと思ったのですが、ライトなしで階段移動もできるようになりました。現場には美術として用意していないものもたくさんあって、まさかこれ本物?というものも」と振り返る。諏訪も「ただ単に汚い廃墟ということではなく、なんかいるだろうなという雰囲気。美術じゃないものでいうと、ミイラになった鳩の死骸がありましたね」とうなずき、赤間は「撮影期間中に地震があったんですが、明日現場に行ったらロケ地がなくなっているんじゃないかと思いました」と回想した。
キャストたちの話を聞いていた後藤が「ひどい環境で、非常にご迷惑をお掛けしたなと(笑)。皆さんが見たものはほとんど美術じゃないと思いますよ。家具は美術ですが、萩原さんが言っていた壁のシミは用意したものではないです」と言うと、萩原は「血糊を使ってない部屋のシミがどんどん増えていたんです……。それを現場で言ったらちょっとよくない雰囲気が流れました」と笑みをこぼした。
死恐怖症(タナトフォビア)を抱える主人公・史織を演じた萩原。役作りについて尋ねられると「死恐怖症を抱えた女の子が書いているブログを読んだり、集団自殺を描いた映画を観たり、そういった集団の教祖のスピーチを聞いてみたり。そうしたら本当に頭がおかしくなってきてしまって……現場入りする前が一番病んでいたかもしれないですね」とハードな準備をしていたことを明かした。
また団地の住人役の諏訪は「人間の善良な部分と邪悪な部分を最大限出すようにしました。もともとあまり役作りをしないので、僕の中にあるものを引き出しています」、同じく住人を演じた赤間は「自分なりに台本を考察して、ほかの住人とコミュニケーションをあまり取らない、孤立した役でいようと意識しました。息子にもあまり愛を注がない設定にしていたんです」と語る。
実際の“幽霊団地”の元住人もゲスト参加するはずだった同イベント。元住人は当時一番“ヤバい”と言われていた404号室に住んでいた人物だったが、2カ月ほど前に突然メールが後藤のもとに届いたのだという。後藤は「今回やっと対面できると思ったら、来られなくなったそうで……」と残念がりつつも、MCからその人物に取材しなかったのかと聞かれると、「怖かったので取材できませんでした」と素直に答え会場の笑いを誘った。
「N号棟」は明日4月29日より新宿ピカデリーほか全国でロードショー。
萩原みのりの映画作品
リンク
Chiaki @ Dorama World ドラマワールド @doramaworld
Completion screening event of new movie "N Goutou" at Shinjuku Picadilly on 28 Apr 2022 - Hagiwara Minori, Suwa Tarou & Akama Mariko; showing in cinemas from 29 Apr 2022
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