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本作は、千葉県船橋市立船橋高校で受け継がれている応援曲「市船soul」を作曲した実在の人物・浅野大義さんの物語。がんにより20歳でこの世を去った大義さんと市船吹奏楽部の絆が描かれる。
イベントは船橋高等学校の吹奏楽部員による生演奏の中継からスタート。「市船soul」に加えて、楽器演奏とダンスを融合した同校オリジナルの音楽劇“吹劇”が披露され、会場は大きな拍手で包まれる。演奏後、まだ余韻の残る会場に姿を現したキャスト陣と監督は、スクリーンに映し出された部員たちを尊敬のまなざしで見つめていた。
本作の主人公・浅野大義を演じた神尾は「実在の方を演じたのは初めて。役者という仕事も1人の人生を生きることなので、大義くんを演じたことで、そこに対する向き合い方が新しく変わったなと思います」と語る。本作ではトロンボーンに初挑戦し、撮影の3カ月ほど前から猛練習。神尾は「楽器の組み立て方がわからないところから始まったけど、部員の皆さんがすごく温かかった」と笑顔を見せるも、MCから「面白かったですか?」と聞かれると「面白いまでは、まだ……」と楽器演奏の奥深さにうなった。
大義の親友・佐伯斗真役の佐野は中学時代に吹奏楽部でサックスを吹いていたというが、映画ではピアノとスネアを担当。「なぜか監督は僕がめちゃめちゃピアノを弾けると思ってらっしゃって。めっちゃ練習しましたよ」とクエスチョンマークを浮かべる佐野に、秋山は「YouTubeで(佐野のピアノ演奏を)観たんですよねえ」と明かす。佐野は「台本を読んだら、僕が『ジャスミン』を弾き始めると、大義くんと(佐藤演じる)顧問の高橋先生の会話が1、2ページあって、僕が弾き終わるというシーンがあって。リハなしのぶっつけ本番で、震えるような緊張感でしたがリアルに楽しく撮影できました」と述懐。神尾が「そのシーンは晶哉の『ジャスミン』がBGMとしてあったから感情が入りました」と笑みを向けると、佐野も「楓珠くんのセリフがあったから僕も(感情が)入りました」とにっこり笑い返した。
大義の恋人・宮田夏月役の福本は演奏シーンがなかったため、2人のやり取りを眺めながら「私も(楽器を)やる気は満々だったんですけど……。完成した映画を観たら、皆さん楽しそうでうらやましかったです」とぽつり。顧問・高橋健一役の佐藤は「どこまでが出役(役者)で、どこまでが本物の生徒かわからないと思う。それぐらいみんなエモーションを持って撮影してくれました」と同校の生徒たちをたたえる。また企画から携わった秋山は「大義くんおめでとう」と浅野さんに呼びかけ、「決して悲しい映画ではありません。1人の男が20年間、力いっぱい生ききった物語です」と力強く語った。
「20歳のソウル」は5月27日より全国ロードショー。
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Completion screening event of new movie "Hatachi no Soul" at Iino Hall on 28 Apr 2022 - Kamio Fuuju, Fukumoto Riko, Sano Masaya & Sato Koichi; showing in cinemas from 27 May 2022
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