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重松清の同名小説を映画化した本作では、妻を事故で失った男が街の仲間たちに助けられながら、不器用に息子を愛し育てるさまを描かれる。父ヤスを阿部、息子アキラを北村が演じた。
撮影地でもある岡山県・大谷地区の商店街にはレッドカーペットが敷かれ、地元の人々が温かな拍手でキャストたちを歓迎する。阿部は「皆さん、帰ってきました。ここに立つと、まるで昨日のことのように撮影を思い出します。この町が本当に明るく僕たちの撮影を見守ってくれたので、温かい映画ができたと感謝しています」と語り、北村も「いろいろなことを思い出しながら(レッドカーペットを)歩いていたんですけど、こうやって人と人をつなげる場所だったなと思い出しました」と胸の内を明かした。
続いて阿部は「瀬戸内海は穏やかできれいな映像が撮れた。『とんび』にふさわしい空気が映画には映っていると思います」と述べる。北村は「ごはんがおいしかったという思い出があります。現場のモチベーションとして、ごはんは意外と大事だったりするのですが、魚を現地の方が焼いてくださったりしました」と振り返った。
役を演じるにあたって、こだわった点や難しかった点を尋ねられた阿部は「ヤスは全力で生きているから、僕も全力で演技をして、その中から出てくる優しさや弱さという人間味が出てくればいいなと思っていた」と述懐。北村は「基本的には父であるヤス、阿部さんに体当たりしていけば、息子としては正解かなと思っていたので、大変さはあまりなかったですね。大船に乗った気持ちでした」と答えた。
イベント終盤には、岡山の人たちからキャスト・監督陣へサプライズプレゼントとして、劇中シーンを再現する形で神輿が登場。「わっせい! わっせい!」という力強い掛け声とともに阿部らを祝福した。
瀬々は「素敵な映画を作ることができたのは、本当にここにいる皆さまのお陰だと思っています。あともう少し生きようと思ってますんで、もう一本くらい岡山で撮影したいと思っています! そのときはまたよろしくお願いします!」と伝える。北村は「きっとまだまだこの映画はどこまでも翔んでいくと思いますので、みんなでさらにこの映画の行く末を見届けられたらなと思います」と話し、阿部は「また、瀬々監督が岡山で撮るときには、ぜひどんな役でも良いんで出してほしいです(笑)。本当にここに帰ってこれて良かったです。ありがとうございました」と感謝してイベントを締めた。
「とんび」は全国で公開中。
阿部寛の映画作品
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阿部寛が岡山での撮影を振り返る、北村匠海は「ごはんがおいしかった」 - 映画ナタリー
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