ゴダール「気狂いピエロ」の原作小説が初邦訳、新潮文庫から発売

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ジャン=リュック・ゴダールの映画「気狂いピエロ」の原作小説が初邦訳。新潮文庫から4月26日に発売される。

ライオネル・ホワイト「気狂いピエロ」書影(帯あり)

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「気狂いピエロ(2Kレストア版)」ポスタービジュアル (c)STUDIO CANAL

「気狂いピエロ(2Kレストア版)」ポスタービジュアル (c)STUDIO CANAL[拡大]

1965年の映画「気狂いピエロ」は、退屈な結婚生活を手放し、かつての恋人とともに逃亡生活を送る男が破滅していくさまを描いた作品。ヌーヴェルヴァーグを代表する1本として知られ、ジャン=ポール・ベルモンドアンナ・カリーナが共演した。現在、2Kレストア版が東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほかで公開中。全国でも順次封切られる。

原作はスタンリー・キューブリック「現金に体を張れ」の原作者としても知られるアメリカ人のライオネル・ホワイトが1962年に発表した犯罪ノワール。主人公はニューヨークの郊外に暮らす38歳のシナリオライター、コンラッドだ。愛の冷め切った結婚生活を送るコンラッドはある夜、ベビーシッターの若い娘アリーと酔った勢いで一夜をともにしてしまう。しかし目覚めると、隣室にはアリーの元愛人らしい見知らぬ男の死体が。運命の女に翻弄され転落していく男の妄執と逃亡劇がつづられる。原題は「Obsession」。矢口誠が翻訳、コラージュアーティストのQ-TAが装画を担当した。解説は映画評論家の山田宏一と、文芸評論家の吉野仁。

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