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ジョアンナ・ラコフの自叙伝「サリンジャーと過ごした日々」を
2人は打ち合わせなしに、山崎がマーガレットのようなセットアップ姿、山内がジョアンナを彷彿とさせる花柄のワンピースとヘアアレンジという、登場人物をオマージュした格好で登場。もともと原作ファンだったという山崎は「映画も期待以上でした。原作をもとにした劇映画として、最高のクオリティで実現しているなと思いました」と太鼓判を押す。山内は「2015年の発売当時に山崎さんが原作を推しているのを見かけてすぐに読んだんです」と明かし、「2020年に映画化されるまでの間にマーガレット・クアリーという逸材の俳優が成長していて、このタイミングで映画化されたからこそ、いい作品になったんだなと感じました」と絶賛した。
また山内が「本作は『プラダを着た悪魔』と比較されるようですが、本作は『鬼上司!』という感じではないですよね」と切り出すと、山崎も「『プラダを着た悪魔』は部下がカリスマ性のある人に振り回されて必死に付いていく話で、『男性VS男性』でも置き換えられるような関係性。最近は女性同士のメンター(助言する人)とメンティー(指導される人)をフラットに描いた作品が少しずつ増えてきています」と見解を述べる。さらに山崎は「上司マーガレットはセンスがいいし、キャリアもあるけれども、一方で人間的に脆い部分もある。そんな彼女が部下との会話の中で自分の弱さに気付いていくところに光が見える瞬間がある。それが現代らしい上司と部下の関係性の描き方」だと分析し、「こういう映画が観たかったんです!」と力を込めた。
劇中ではジョアンナの恋愛事情も描かれるが、山崎は「ジョアンナは恋愛優先ではなく、自分の足で立つことを選んでいて、そこがまたいい」と熱弁。山内も「リアルタイムでは客観的にわからなくて、恋愛感情に流されてしまうことが多いけれども、あとから振り返ると『私、あのとき自分の足で立とうとしたんだ』と気付く瞬間がありますよね」とうなずいた。
「マイ・ニューヨーク・ダイアリー」は5月6日に東京・新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開。
山内マリコ mariko yamauchi @maricofff
昨日はこちらのイベントの日でもありました。山崎まどか先生と2人で、シガニー・ウィーバー&マーガレット・クアリーのぼんやりコスプレをしています。トークにおつき合いくださったみなさま、ありがとうございました!
『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』
5月6日(金)全国ロードショー! https://t.co/WbkJA9Aob0