「
本作は、在日クルド人の少女サーリャが在留資格を失ったことをきっかけに“自分の居場所”について葛藤し、成長していく姿を描く青春ドラマ。映画初出演にして初主演の嵐がサーリャを演じ、奥平はサーリャが心を開く少年・聡太に扮した。
川和田はオーディションで2人を選出した理由を説明。嵐については「莉菜さんは華やかなイメージでしたが、実際に会って『自分は何人だと思いますか?』というデリケートな質問をしたとき、複雑な心境を話してくれました。サーリャが抱えるものにつながっていくのを感じて、彼女であればこの作品を一緒に作っていけると確信しました」と伝える。続いて奥平について「オーディションに来てくれたとき、今より幼さが残っていて、まだ長い袖の服を引っ張っていて(笑)。青年になりきらない青年という感じがいいなと。奥平くんの持つ素朴さ、フラットさが大事になると感じました」と振り返った。
奥平は「恥ずかしい!」と天を仰ぎながら、「MOTHER マザー」に続いて2作目の映画出演となった撮影を回想する。「撮影中に自分の(1作目の撮影の)ことを思い出すことがあって。嵐さんの現場での姿を見て、僕はこんなに明るかったかな?と考えたり。嵐さんも不安や緊張を感じていたかもしれないけど、周りに見せず堂々とお芝居できていたのがすごい」とたたえる奥平に、嵐は「わからないことを気軽に聞ける存在だったので、最後まで撮影できたのは奥平さんのおかげでもありました」と感謝した。
難民申請が通らず生活に困っているクルド人が多数いることを知った川和田が、その状況を広く伝えるべく企画し、5年の月日を掛けて完成させた本作。脚本には嵐と奥平のパーソナリティも反映されている。嵐は「例えばワールドカップで私は日本を応援しているつもりなのに、友達に『どこを応援するの?』と聞かれると、私って日本を応援しちゃいけないのかなと考えることがあって。そういう部分も取り入れてくださったので、感情を乗せながら演技ができました」と明かす。奥平は「この映画を通して知ったことが多い。まずは知ることがすごく大事だと思うので、本当にたくさんの人に観てもらいたいです」と真摯に語った。
「マイスモールランド」は5月6日より東京・新宿ピカデリーほか全国でロードショー。
関連記事
嵐莉菜の映画作品
リンク
関連商品
Rojname Kurdish News ☀️ @Rojname_com
「マイスモールランド」嵐莉菜に奥平大兼が感服「堂々とお芝居できていたのがすごい」(写真14枚) - 映画ナタリー [Natalie]
https://t.co/LWzknBvy16