第94回アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した「
旧称の外国語映画賞から数えると「おくりびと」以来、13年ぶり2回目の快挙となった「ドライブ・マイ・カー」。西島は「会場でたくさんの方に『この作品を観た、素晴らしかったよ』と言っていただいて。改めてこの作品が、国や言葉を越えていろんな人の心に深く響いたんだなとすごく感じました。とても幸せです」と喜ぶ。岡田は「『ドライブ・マイ・カー』とタイトルを言われたときにみんなで立ち上がって、抱きしめ合ってるその瞬間は、一生忘れない出来事なんだろうなと思ってます」と伝え、「素直に体が反応して心が動いて。皆さんと喜びを分かち合えたのは本当によかったなと、その瞬間に思いましたね」と述懐。霧島も「すごく緊張していたのですが、(タイトルが)耳に入ってきた瞬間に感情が素直にわーっとあふれてきて、体も反応してしまいました」と回想した。
オスカー像を手にし「重いです」と笑顔を見せる濱口は「スティーヴン・スピルバーグ監督から『おめでとう。この映画にふさわしいものだ』と言っていただきました。スピルバーグさん自身もこの映画がとても好きだと言っていて、本当にすごい日だなと思いました」と口にする。西島は「監督のこのすごい才能がもっともっと世界に広まってほしいなと、いち映画ファンとして思っているのでおめでとうございますという気持ちでいっぱいです」と祝福した。
会見中には、今後本作が日本映画界にどのような影響を与えると思うかを問われる場面も。濱口は「プロデューサーの方たちの尽力のおかげで準備にとても時間を掛けることができたのは貴重なことだったと思っています。いわゆる商業映画というものを作って2本目ですが、皆さんが準備の大切さというものを理解してくださったということは感じています」と述べ、「それによってこういう結果が得られているということは言いたいです」と続ける。そして「時間を掛けるということは大事なこと。その意志さえあれば、急き立てられるように仕事をすることもないし、お互いをリスペクトするような環境も生まれやすいと思います。これは映画界だけに限らないこと。『価値があるんじゃないか』と思うことを時間を掛けてやることができたら、それは今より少し幸せなことなんじゃないか。そういう実例だと思っていただけたらありがたいです」と言及した。
また、仕事の都合で授賞式に参加できなかったキャストの
「ドライブ・マイ・カー」は全国で公開中。
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岸野雄一 @KishinoYUICHI
@hosodasyu お二人とも教え子です。
🎞藝大と映画美学校の。