ぴあフィルムフェスティバル(PFF)が映画製作を支援するPFFスカラシップから生まれた2作品の劇場公開が決定。
PFFアワードの入賞者による企画コンペで選ばれた”もっとも将来を期待したいフィルムメーカー”のオリジナル作品を企画開発から製作、劇場公開までプロデュースするPFFスカラシップ。これまでに園子温、橋口亮輔、矢口史靖、李相日、荻上直子、内田けんじ、石井裕也といった監督たちの商業デビュー作を世に送り出してきた。
第25回PFFスカラシップ作品「猫と塩、または砂糖」は、「食卓」でPFFアワード2016のグランプリを受賞した小松の新作。物語の中心となるのは、社会を拒絶し母のペット“猫”になった長男、慎ましい母、アル中で糖尿病の父の3人で暮らす佐藤家だ。母と元恋人の再会をきっかけに、その娘も巻き込んで、ひとつ屋根の下、5人の奇妙な同居生活が始まる。
小松は「四十才にしての長編映画デビュー作になります。二十代半ばならもっとよかったですが、健康寿命を伸ばして引退を遅らせる事にします。常温で放置してしまった白トリュフのような風味の映画です」とコメント。
第27回PFFスカラシップ作品「裸足で鳴らしてみせろ」は「オーファンズ・ブルース」でPFFアワード2018のグランプリとひかりTV賞を受賞した工藤の新作。「代わりに世界を見てきてほしい」という盲目の養母のために、“世界の音”を届けようとする2人の青年の関係を紡いだドラマだ。レコーダーを手に旅の記録をテープに刻みながら、彼らが次第に惹かれ合う姿を描く。
「オーファンズ・ブルース」にも出演していた
小松孝 コメント
四十才にしての長編映画デビュー作になります。二十代半ばならもっとよかったですが、健康寿命を伸ばして引退を遅らせる事にします。常温で放置してしまった白トリュフのような風味の映画です。よろしくお願いします。
工藤梨穂 コメント
劇場公開のために注力してくださった皆さんに感謝をすると共に、映画を上映して頂けるということの何にも代え難い幸福を噛み締めています。
「裸足で鳴らしてみせろ」は、私自身どうしても撮らずにはいられなかったそんな作品です。
映画でしか伝えることの出来ない物語を追求し、他で見ることの叶わない光景を捉えました。
この映画が観た人の心に残り続けていくことを願っています。
ぜひ劇場へ観に来て下さい。お待ちしています。
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工藤梨穂監督の「裸足で鳴らしてみせろ」面白そうなプロットだ。- PFFスカラシップ2作品が今夏に連続公開、小松孝と工藤梨穂の新作(コメントあり) https://t.co/4QRD0fZ2JA