今村夏子の小説が原作「こちらあみ子」公開は7月、ティザービジュアルと超特報到着

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今村夏子の小説をもとにした映画「こちらあみ子」の公開日が7月8日に決定。両A面ティザービジュアルが到着した。

「こちらあみ子」両A面ティザービジュアル

「こちらあみ子」両A面ティザービジュアル

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森井勇佑の監督デビュー作となる本作は、広島に暮らすあみ子の小学生から中学生時代を描く物語。少し風変わりだが純粋なあみ子の行動が、家族や同級生など周囲の人たちを否応なく変えていく過程がつづられる。

「こちらあみ子」両A面ティザービジュアル

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あみ子を演じるのは応募総数330名のオーディションで見出された大沢一菜(おおさわかな)。井浦新尾野真千子があみ子の両親役で出演する。現在YouTubeでは小学生時代のあみ子の姿を収めた超特報映像「あみ子、川であそぶ。」「あみ子、だんご虫をさわる。」「あみ子、お兄ちゃんとセッション。」が公開中だ。

森井は「今村夏子さんの原作小説をはじめて読んだときから、あみ子という存在が、僕の中に住み着いて離れなくなりました。それはたぶんあみ子に、僕の根っこの部分が共鳴したからなのだと思います」と述べ、「世界の輪郭はもっと、ぐにゃっとしていて、きらきらしていて、不気味で、粒だって生きいきしているのだということ。社会とは別に、そんな世界のありようがあるのだということ。この感覚を映画にしたいと思いました」とつづった。

青葉市子

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また本作の音楽を手がけた青葉市子は「あみ子さんのまっすぐな心に寄り添えたらと、音を選びました。劇場で公開されるのを楽しみに待っています」とコメントしている。

「こちらあみ子」は東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。

青葉市子 コメント

どんなときも、どんなことでも。
そっと見守って、そっと聞かせて。
あみ子さんのまっすぐな心に寄り添えたらと、音を選びました。
劇場で公開されるのを楽しみに待っています。

森井勇佑 コメント

今村夏子さんの原作小説をはじめて読んだときから、あみ子という存在が、僕の中に住み着いて離れなくなりました。それはたぶんあみ子に、僕の根っこの部分が共鳴したからなのだと思います。世界の輪郭はもっと、ぐにゃっとしていて、きらきらしていて、不気味で、粒だって生きいきしているのだということ。社会とは別に、そんな世界のありようがあるのだということ。この感覚を映画にしたいと思いました。
オーディション会場の待合室で、大沢一菜が椅子にただ座っている姿を見たとき、この子があみ子だとすぐに思いました。一菜の目はどこか遠くを見ていて、まるで僕には見えていないなにかを見ているかのようでした。一菜はとても自由で、なににも縛られない、台風のような子です。彼女が撮影現場に現れると、ものすごい勢いで現場が沸き立ち動き出すのでした。僕たちは必死にそれを撮影しました。一菜やみんなと過ごした時間は、僕にとってかけがえのないものです。
あみ子はいまなにを思っていて、どんな景色が見えていて、どんな音が聞こえているのか。あみ子を取り巻く世界はどんなものなのか。みんなで目一杯想像しながら、たくさん遊んで作った宝物のような映画です。そんな時間も、公開とともにもうすぐ終わっていってしまうのかなと思うと、とても寂しいものがあります。でもそれと同時に、これからこの映画を観てくれる人たちとあみ子が、いったいどんな新しい出会いをするのか、とても楽しみでもあります。どうか良い出会いとなりますように。

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原作はちくま文庫。

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