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城定秀夫と今泉力哉が互いに脚本を提供し、R15+指定のラブストーリーを制作する企画「L/R15(えるあーるじゅうご)」。城定が脚本を手がけ、今泉が監督を務めた「猫は逃げた」では、飼い猫のカンタをどちらが引き取るかで揉める離婚直前の夫婦とそれぞれの恋人たちの姿が描かれる。
レディースコミック作家の亜子を演じた山本は、本作で映画初主演を果たした。「台本に書かれていない部分を想像しながら、亜子と一緒に日々過ごしていました」と役作りを振り返り、「私にも近いところがあるのかな? お互いに引き寄せ合った感覚で、ちゃんと亜子と寄り添えたと思います」と手応えを口にする。
城定の過去作に出演した経験のある毎熊は、本作における“城定らしさ”について「(城定さんの)匂いがしてくる感じがした」と表現。「決定稿の前にいろいろなバージョンの台本がある中で、登場人物と動物とでカーニバルをする描写があって(笑)。城定さんっぽいですよね。最後の終わり方など、時代がわからない感じも『らしいな』と思いました」と述懐する。
手島は、毎熊演じる週刊誌記者・広重の同僚であり恋人の真実子に扮した。「絶対に自分がやりたかった」という手島は「台本だけを読むと奇行が目立つキャラクター(笑)。広重との恋で暴走しちゃっただけかもしれないし、普段は真面目かもしれないし、仕事ももっとがんばっているかもしれない。俳優として、台本には書かれていない真実子の1人の女性としての魅力を足していく作業をやってみたいと思いました」と語った。
今泉組に初参加となった3人。山本は「感情をうまくコントロールできなかったとき、今泉さんはそこを肯定したうえで『じゃあ、こうしてみよう』と提案してくれたんです。私はまだお芝居する感覚を見つけている段階で、(演じている間は)誰かになっているけど、“私”でもある。監督が肯定してくれたことで、今までの自分も肯定してもらった感覚でした」と感謝する。また愛猫カンタ役のオセロとの撮影について、山本から「毎熊さんがすごいメロメロになってたのが、もう面白くて」と話を向けられると、毎熊は「かわいすぎてとろけちゃうんです。カンタとの写真は、自分で見てもびっくりするほどフニャフニャの顔していますから(笑)」とほほえんだ。
「猫は逃げた」は3月18日より東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次ロードショー。
おおとも ひさし @tekuriha
「猫は逃げた」城定秀夫・今泉力哉との作品を俳優陣が述懐、毎熊克哉は猫にメロメロ -
"キャストの山本奈衣瑠、
毎熊克哉、手島実優が登壇した。 https://t.co/v2yZspZzn2