祖国を脱出した男が抱える“秘密”とは、アカデミー賞3部門候補作「FLEE」公開

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第94回アカデミー賞の国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー賞、長編アニメーション賞にノミネートされたドキュメンタリーアニメ「Flee」の邦題が「FLEE フリー」に決定。6月より東京・新宿バルト9、グランドシネマサンシャインほか全国で順次公開されることがわかった。

「FLEE フリー」

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「FLEE フリー」

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アフガニスタンで生まれ育ったアミンは幼少期のある日、父を当局に連行され、残った家族とともに命懸けで祖国を脱出した。やがて家族とも離ればなれになった彼は、数年後にたった1人でデンマークへ亡命。30代半ばとなり研究者として成功を収め、恋人の男性と結婚しようとしていたが、ある“秘密”を20年以上も抱えていた。やがて彼は、そのあまりに壮絶で過酷な半生を、親友である映画監督の前で静かに語り始める。

アミンをはじめ周辺の人々の安全を守るためにアニメーションで制作された本作。アヌシー国際アニメーション映画祭2021では最高賞のクリスタル賞など3部門を受賞した。自身も迫害から逃れるためにロシアを離れたユダヤ系移民である、監督のヨナス・ポヘール・ラスムセンは、インタビューで「難民であることはアイデンティティではありません。それは誰にでも起こり得る状況です。アミンは難民ですが、彼はそれだけではありません。彼は学者であり、家の所有者であり、夫なのです」と語っている。

※一部記述を修正しました。

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