ドキュメンタリー「
トルコ・イスタンブールに暮らす3匹の犬の視点から、行き交う街の人々やさまざまな問題を抱える人間社会を見つめた本作。動物愛護に関する国民の意識が高いトルコでは、路上動物の殺処分や捕獲が違法とされており、作中には自立心が強いゼイティン、人懐っこいナザール、シリア難民に寄り添う子犬のカルタルが登場する。
マンガ「オダリスク」などトルコをテーマにした作品を発表し、トルコ好きのためイスタンブールへ移住した市川。「『ストレイ』イスタンブール通信」では、イスタンブールでの実体験などを交え人間と犬のエピソードを描いている。2話以降は毎週木曜18時に投稿予定だ。
またこのたび本作を鑑賞した著名人のコメントも到着。本作の予告編でナレーションを担当した
また作家の
なお、「ストレイ 犬が見た世界」の公開に際し、犬保護活動応援チャリティの実施も決定。本作の前売り券とトルコの高級菓子ブランド「ディヴァン」の「チョコレートピスタチオロクム」のセット及び、通常前売り券の売り上げの一部を保護犬猫マッチングサイト・OMUSUBIを通して動物保護団体へ寄付する。
※記事初出時、内容に一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします
二階堂ふみ(女優)コメント
ローアングルの犬目線の撮影から見えてくる、犬に関するたくさんの新しい発見。犬が街に普通にいるのが当たり前で、そこはナチュラルな愛情にあふれている。彼らの尊厳を大切にしたうえで、人間以外にも動物がいるということが前提のコミュニティが作られているのが、すごく素敵でした。地球に生きている生き物は人間だけではないということを前提にした社会基盤を作っていけたら、悲しいこともなくなっていくはず。私たちが、もっと寛容になるには? この映画にはそのヒントが詰まっています。
矢野顕子(ミュージシャン)コメント
ずっと観ていたい。犬と崩れた壁と人の気持ちと。わたしたちはゼイティンと一緒に街を歩き回る。首輪を持たない、家を持たない、しかし、生きる意思を持って。
古川日出男(作家)コメント
人に飼われない犬が、人を癒やす。私たちが知らない国に、私たちの本当に求める犬たちがいる。極めて「遠い場所」で、しかし、境界を平然と越える救いのようなものが存在しているさまに、とても打たれた。
七尾旅人(シンガーソングライター)コメント
野犬の捕獲&殺処分が違法である珍しい国トルコの裏路地を、犬目線の低さで追うカメラが捉える、シリア難民など、もうひとつのストレイヤー(はぐれもの)たち。犬の透明な眼差しを借りてこの世界の実相を視る、稀有なドキュメンタリー。
石野卓球(DJ / 音楽プロデューサー)コメント
数年前に行ったイスタンブールではこの映画のとおり犬と人間が共存してました。
斉藤洋(児童文学作家、「ルドルフとイッパイアッテナ」著者)コメント
そこには、私の知らないイスタンブールと、私の幼年期の東京があり、世界内存在としての犬がいる。
宮崎学(自然界の報道写真家)コメント
犬も人も本来自由だ。そこに社会の秩序を求めるとカオスが生まれる。
犬の視線で語るカメラワークが見事な視覚言語で迫ってくる。
小川糸(作家)コメント
綺麗事ばかり言っていられないこの世の中で、難民と野良犬が、食べ物と温もりを分かち合う。
互いを信頼する眼差しに、勇気づけられました。
犬山紙子(エッセイスト)コメント
犬の視線が淡々と映し出すのは、人間がなかったことにしていることだ。
友森玲子(ミグノンプラン代表 / 動物病院、動物保護団体運営)コメント
犬の視点で見つめるイスタンブールのストリート。私たちの街は彼らの目にどう映るだろう。
何も評価せず、全てを受容して生きる犬達に忘れていた事を思い出させてもらった。
栗野宏文(ユナイテッドアローズ上級顧問)コメント
イヌ、それは尊厳と優しさに満ちた無産者だ。ヒト、それは利己主義や拝金主義に毒された情けない存在だ。
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