本作は北アイルランド・ベルファスト出身のブラナーが自身の幼少期を投影した自伝的作品。1969年の北アイルランド暴動を背景に、困難な状況に置かれながらも少しずつ成長していく9歳の少年・バディと、その家族の愛と絆がモノクロ映像で描かれる。新人の
YouTubeで公開された予告映像の冒頭には平和なベルファストの様子が映し出されるが、次の瞬間に暴徒が押し寄せ、人々はおびえる。しかし一方で、過酷な現実に立ち向かい、笑顔とユーモアを忘れない家族の姿も見ることができる。ビジュアルには躍動感溢れるバディの姿と「明日に向かって笑え!」というコピーがデザインされた。
ブラナーは「そのときの光景は、まさに私が記憶していたまま描かれている。あの午後、スローモーションのように世界がひっくり返る瞬間を見た。その瞬間から、世界は永遠に変わってしまったんだ」と当時を振り返り、さらに「過激さは違えども、世界中の人が同じような転換期を経験しているはずだと思った」とコメント。コロナ禍の中、世界に変革がもたらされているこの時代にこそ本作を届けるべきだと語っている。また50年もの間、本作の製作に着手できなかった中で、2020年に起きたパンデミックのロックダウンが始まった頃に脚本を書き始めたことも明かした。
「ベルファスト」は3月25日より東京・TOHOシネマズ シャンテ、シネクイントほか全国でロードショー。
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平和な風景から一転…ケネス・ブラナーが愛した場所の物語「ベルファスト」予告
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