映画配給会社が運営する配信サービス「シアター・ムヴィオラ」誕生、メンバーズ会員も

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映画配給会社ムヴィオラが運営する配信サービス「シアター・ムヴィオラ」が2月10日10時にオープンする。

「シアター・ムヴィオラ」ロゴ

「シアター・ムヴィオラ」ロゴ

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「鉄西区」 (c)Copyright 2002 by Wang Bing. All rights reserved.

「鉄西区」 (c)Copyright 2002 by Wang Bing. All rights reserved.[拡大]

「死霊魂」 (c)LES FILMS D’ICI-CS PRODUCTIONS-ARTE FRANCE CINEMA-ADOK FILMS-WANG BING 2018

「死霊魂」 (c)LES FILMS D’ICI-CS PRODUCTIONS-ARTE FRANCE CINEMA-ADOK FILMS-WANG BING 2018[拡大]

ムヴィオラは、ミニシアター系の洋画を中心に配給を行う企業だ。「シアター・ムヴィオラ」は観たい作品ごとにレンタルするTVOD(都度課金型動画配信)形態で、1本につき税込550円で鑑賞できる。視聴期間は基本的に3日間だ。なおワン・ビンの監督作「鉄西区」「死霊魂」のみ税込1100円、視聴期間は7日間となっている。第1弾ラインナップには、ヤスミン・アフマドの監督作「タレンタイム~優しい歌」や、リル・バックことチャールズ・ライリーが世界的ダンサーになるまでを追ったドキュメンタリー「リル・バック ストリートから世界へ」などが並んだ。

「タレンタイム ~優しい歌」 (c)Primeworks Studios Sdn Bhd.

「タレンタイム ~優しい歌」 (c)Primeworks Studios Sdn Bhd.[拡大]

「リル・バック ストリートから世界へ」 (c)2020-LECHINSKI-MACHINE MOLLE-CRATEN “JAI” ARMMER JR-CHARLES RILEY

「リル・バック ストリートから世界へ」 (c)2020-LECHINSKI-MACHINE MOLLE-CRATEN “JAI” ARMMER JR-CHARLES RILEY[拡大]

また、配給作品の最新情報やチケット・グッズのプレゼント情報、オンライントーク情報などを提供する「ムヴィオラ・メンバーズ」の会員募集が同日にスタート。登録は無料となっている。ムヴィオラ代表・武井みゆきの挨拶は以下の通り。

「シアター・ムヴィオラ」第1弾配信作品ラインナップ

ラサへの歩き方~祈りの2400km」(監督:チャン・ヤン
草原の河」(監督:ソンタルジャ
世紀の光」(監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン
光りの墓」(監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン)
「タレンタイム~優しい歌」(監督:ヤスミン・アフマド)
もうひとりの息子」(監督:ロレーヌ・レヴィ
ルイ14世の死」(監督:アルベルト・セラ
わたしは、幸福(フェリシテ)」(監督:アラン・ゴミス
ぶあいそうな手紙」(監督:アナ・ルイーザ・アゼヴェード
無言歌(2010年)」(監督:ワン・ビン)
「鉄西区」(監督:ワン・ビン)
《鳳鳴(フォンミン)-中国の記憶》」(監督:ワン・ビン)
収容病棟」(監督:ワン・ビン)
苦い銭」(監督:ワン・ビン)
「死霊魂」(監督:ワン・ビン)
祝福~オラとニコデムの家~」(監督:アンナ・ザメツカ
「リル・バック ストリートから世界へ」(監督:ルイ・ウォレカン

武井みゆき(ムヴィオラ 代表)コメント

「シアター・ムヴィオラ」「ムヴィオラ・メンバーズ」スタートにあたっての挨拶

この2年間、映画に関わる仕事をしている誰もが「何かを変えなくては」「何かを始めなくては」と考え続けてきたと思います。私たちも小さな会社ながら、少しでも自分たちが信じる映画を継続して紹介していくために何かを始めたいと考えていました。その答えが「シアター・ムヴィオラ」「ムヴィオラ・メンバーズ」です。

これまで、ムヴィオラが配給する映画は、配信向きではないと考えていたことがありました。自分自身が、映画は等身大より大きなスクリーンで見たい=映画館で見るのが好き、ということもありますが、「メジャーな有名俳優や監督の映画ではない」「配信で人気のジャンルがない」というラインナップですし、実際、大手配信サイトでの売り上げは大きくはありません。また、DVDレンタルも不向きと判断され、セルしか発売していない映画もあります。

ただそれでも、手がけてきた作品は素晴らしいものだと信じていますし、長い権利期間の間、もっと多くの観客にアクセスしたいと思い、私たち自身の手で配信する場を設けることにしました。もっと多角的で深い情報とリンクしながら、丁寧に映画を届けることを特徴として考えました。

映画館のファンでいたいという気持ちに変わりはありませんが、それ以上に「この映画をたくさんの人に見てもらいたい」という気持ちで買ってきた映画を、1度でも多く、見てもらえることを願っています。そして、配信での出会いから映画の沼にハマり、映画館に行かずにはいられない映画ファンが生まれることを願って。応援よろしくお願いします!

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読者の反応

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鷺木 @totodomeki

『死霊魂』タイトルみてホラーかな!?と思い込んでいたのですがドキュメンタリー映画です。
中国共産党は〈右派〉を粛清する(1957年頃)なかで多くのひとを収容所に送り、しかしそこで大飢饉、不足する収容所の食料……という地獄があり、その収容所で生き残った人たちのドキュメンタリー。

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