日中合作映画「
「安魂」は中国の作家チョウ・ターシン(周大新)が、一人息子に先立たれた実体験をもとに執筆した小説の映画化作品。死んだ息子と瓜二つの青年に出会い、彼のもとをたびたび訪れるようになる男・唐大道の物語が紡がれる。
7月29日をもって閉館することが発表されてから、初の公開初日を迎えた岩波ホール。これまで監督作3本が岩波ホールで上映された日向寺は、閉館はとても悲しく複雑な気持ちだと明かしながら「皆様に観ていただけることは喜びと感謝しかありません」と伝える。日本人留学生・星崎沙紀を演じた北原は、本作で初挑戦した中国語で「皆さんに会えてうれしい」と挨拶した。
日本から唯一出演した北原のキャスティングについて、日向寺は「日本人が1人しか出ないので存在感がある方じゃないとできない。好奇心のある世話好きというキャラクター設定なので、それが嫌味にならない北原さんはぴったりでした」と説明する。北原は「うれしい! セリフが多く大変ではありましたが、物語の上で重要な役で、本当にやりがいのある役でした」と充実感をにじませた。
舞台挨拶では、主人公・大道役の
最後に、北原は「私が出演したことを抜きにしてもすごく素敵な映画で大好きな作品です」と改めて思い入れたっぷりに語り、ティアン・ユアンは「この映画はどの宗教、どの人種にとっても普遍的な物語だと思います。これから多くの方にもっと鑑賞していただければありがたいです」とアピール。日向寺は「岩波ホールの54年の歴史を、映画とともに味わっていただけたら」と力を込めた。
「安魂」は東京・岩波ホールほか全国で順次公開。
北原里英の映画作品
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北原里英「安魂」岩波ホールで初日迎える、監督・日向寺太郎「54年の歴史味わって」
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