台湾映画「無聲(むせい) The Silent Forest」の本編冒頭映像、メイキング映像がYouTubeで公開に。加えて本作キャストらによるコメントが到着した。
台湾の聾学校で実際に起きた暴行・レイプ事件をもとにした本作。同級生の女子が複数の男子生徒から性暴力を受けている現場に遭遇した少年チャンが、事件解決に奔走するさまが描かれる。リウ・ツーチュアンが聾学校に転校してきたばかりのチャンに扮したほか、チェン・イェンフェイ、
財布を盗んだ老人をチャンが追いかけるシーンからスタートする本編映像。ろう者であるチャンに冷たい態度を見せる警察の姿や、駆け付けた聾学校の教師が場をうまく収めようとする場面が切り取られている。スタッフ・キャストが登場するメイキングでは、手話を使うがゆえの苦労、表現方法などが語られた。キャスト陣と映画監督の
コー・チェンニエン監督作「
リウ・ツーチュアン コメント
本作をご覧いただくことで、家族や友人をはじめとした他者との関係性について考え直すきっかけになるかと思いますので、重い題材ではありますがぜひ劇場でご鑑賞いただければ幸いです。
チェン・イェンフェイ コメント
本作は非常に重い題材ですが、観てくださる方によって捉え方が変わると思うので、皆様からさまざまな感想がいただけることを期待しています。
そして、世界がもっと愛と寛容に満ちあふれることを願っています。
キム・ヒョンビン コメント
本作の中で描かれた、物語が意図する痛みについて考えていただければ幸いです。非常に多くの意味を持った本作を、ぜひ劇場でご鑑賞ください。
山口健人(BABEL LABEL / 映画監督)コメント
若い俳優たちのやるせなさに溢れる芝居が美しい。
だが、今作は、覚悟をもって観たほうがいい。少年少女の感情の渦に圧倒され、
激しく魂を揺さぶられてしまう。
そして、観終わったら、あなたが毎日乗るバスの中でもそっと耳を澄ませて欲しい。
声にならぬ悲痛な声が、きっとあなたのそばでも聴こえてくるはずだ。
西村喜廣(映画監督)コメント
声のない恐怖! 音のない暴力!
この映画は社会の一部を鋭く突き刺してくる。
本編の大部分は手話による会話が繰り広げられ、そこには聴覚障害者の差別やそれによる負の連鎖が大きく描かれている。
見て見ぬふり、聞こえないふり、無かったことにしようとする健常者達。
追い詰められていく、助けたいと思う気持ちが身体中に立ち込める。
救いのないことばかりが多く詰め込まれた映画だが、救いはきっとある。
これではいけない! 誰もがそう思うだろう。
僕の作品にも聴覚障害者のファンの方がいます。
たった一度だけ僕の映画で聴覚障害者向けの字幕をつけさせてもらった。
今後もそれが普通になってほしい、頼み込んで付けさせてもらうのではない世界。
もっと意識を高く持つことが大切だと思う。
この映画はそれを教えてくれる。
映画ナタリー @eiga_natalie
台湾映画「無聲」の本編冒頭とメイキング映像公開、キャストコメントも到着
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