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Fの小説を映画化した「真夜中乙女戦争」は、無気力な大学生“私”が、“真夜中乙女戦争=東京破壊計画”に着手する様子が描かれる青春物語。“私”に
原作のストーリー自体がデヴィッド・フィンチャー監督作「ファイト・クラブ」のオマージュとなっている部分もあり、二宮は「『ファイト・クラブ』と同じことをやっても意味がないし、そもそも同じことなんてできない。『ファイト・クラブ』が作られたのは資本主義・物質主義が全盛だった時代だから、人間が依存していた“物”をぶっ壊していく方程式が成立していたけれど、私たちが20年後の今撮る映画として考えたときに、何を撮るべきなのか考え、20年後の日本という観測地点から届ける1つのアンサーのような思いで作りました」と語る。
原作者のF自身も映画愛が深く、二宮に対し「大好きな映画監督であり、大好きなストーリーテラーでもある方。二宮監督が手がけると聞き、最高、の一言でした」とコメント。撮影後、二宮は「心のタトゥーを彫られたような映画になったと思います。背負うものが大きい現場でしたし、ある意味では初めて映画を作ったんじゃないかというくらいの重圧がありましたけど、やはり完成したときの満足度も高いし、達成できた実感が大きい」と自信をのぞかせた。
劇中には名作映画のオマージュシーンも多数登場する。“黒服”が廃墟ビルのワンフロアに作ったアジトは、部屋にスクリーンが設置され、アンティークの椅子が無造作に並べられた映画館のような空間。「ニュー・シネマ・パラダイス」に出てくる赤と白のタイル張りの映画館をオマージュし、紅と黒のタイルが敷かれている。そこで“私”と“黒服”が「吸血鬼ノスフェラトゥ」を一緒に観るシーンもあり、“黒服”の口からは「映画ってみんなで観るものだよな?」「自分の手元にある映画は自分で決めたい。観たい映画が観れない夜があって、お前はそれに耐えられるか?」といったセリフが発せられる。予告編にもあるビラが舞い散るシーンは「太陽を盗んだ男」を彷彿とさせ、そのビラには映画好きのための仕掛けも。さらに「エリザベスタウン」のオマージュも登場するなど、隅々まで“映画愛”が詰め込まれている。
「真夜中乙女戦争」は1月21日より全国でロードショー。
永瀬廉の映画作品
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「真夜中乙女戦争」は「ファイト・クラブ」への1つのアンサー、監督・二宮健が語る
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