フランス・ナントで1979年から開催されている同映画祭。これまで想田和弘の「精神0」、深田晃司の「ほとりの朔子」などもグランプリを受賞しており、濱口は2015年に「ハッピーアワー」で銀の気球賞(準グランプリ)と観客賞を獲得した。
授賞式は現地時間11月28日に行われ、登壇した濱口は「この映画祭が歴史の中でたくさんの映画作家を発見してきたことを理解しておりますので、受賞をとてもうれしく思います」とグランプリの喜びを口にする。また観客賞の受賞にも驚きながら「映画を作り始めるときには自分自身にとって面白いものを作りたいと思っています。それが観客の皆さんにとっても面白くなるようにと願って作っているのですが、観客賞をいただけると、この映画を面白いと思ってくれる人は自分だけじゃないんだ、と孤独ではなくなるような気持ちになります。ですので、この観客賞は本当にうれしい賞です」と感謝。「自分の孤独な作業を観客に伝えてくれた役者たち、そしてその役者たちを支えてくれたスタッフ、プロデューサーに感謝したいと思います。本当にありがとうございます」と改めて伝えた。
「偶然と想像」は第71回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞(審査員グランプリ)に輝いたほか、第22回東京フィルメックスでも観客賞を受賞。短編3本からなるオムニバスで、古川琴音、中島歩、玄理、渋川清彦、森郁月、甲斐翔真、占部房子、河井青葉らが出演した。12月17日に東京のBunkamura ル・シネマほか全国で公開される。
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【偶然と想像】先月は、フランスで2冠受賞のニュースもありましたしー。
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