1992年に公開された
ドミニク・ラピエールの小説を原作とする「シティ・オブ・ジョイ」は、1人の少女を救えなかったことから打ちひしがれ、インドのカルカッタへやってきたアメリカ人医師マックスを主人公とする物語。彼は“歓喜の街(シティ・オブ・ジョイ)”と呼ばれるスラム街で、車引きのハザリ一家や、診療所を運営するジョアンたちと出会い、医者として、人間としての尊厳を取り戻していく。「ダーティ・ダンシング」「ゴースト ニューヨークの幻」の
1992年の初公開以来、日本では再上映もDVD化もされていない本作だが、製作30周年、そして2009年に死去したパトリック・スウェイジの生誕70周年である2022年に、特集企画「未体験ゾーンの映画たち2022」の1本として4Kデジタルリマスター版が公開される。リマスター版では日本初公開時の字幕翻訳を手がけた戸田奈津子が字幕監修を担当した。
また作品の公式サイトおよびTwitterが開設されたほか、初公開時パンフレットより抜粋した、スウェイジとジョフィのコメントも公開された。
パトリック・スウェイジ コメント(初公開時パンフレットより抜粋)
ずっとアクション俳優と思われていて、そういう役のオファーが多かったんだけど、自分としてはできるだけ色々な役柄に挑戦したいと思っていたんだ。そんな時にこの作品に出会い、自己嫌悪と苦悩に満ちた主人公マックスのキャラクターが、僕の中の深い部分で一体化した。それですぐに監督のローランドに会いに行って、僕がどんなにこの物語に感銘を受けたかを話したんだ。ほとんどその役をくださいって言わんばかりにね。
インドでの撮影は本当に大変だったけど、カルカッタの街を肌で感じて、それまでの人生で経験した問題がどんなにちっぽけなことだったかを改めて思い知らされたよ。長い役者生活の中で、初めて自分が心から満足できる映画に出演できたと思っている。信頼で結ばれたローランドが僕の夢をかなえてくれたんだ。
ローランド・ジョフィ コメント(初公開時パンフレットより抜粋)
「シティ・オブ・ジョイ」は、何もかもがうまくいかない時にも、気高い選択をすることを忘れない、勇気ある人たちへの賛美歌だ。私はこの作品で貧困を描いているのではない。カルカッタに住む人々にあふれる、生きる力とヒューマンな精神の物語を描いているのだ。
ルートヴィヒ白鳥王 @lohengrin_lud
「シティ・オブ・ジョイ」がリマスター版として約30年ぶりに劇場公開
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